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2002年9月5日　04:32 PM 更新

DDIポケット、SDカード型/USB型/新CF型のAirH"を投入

DDIポケットはAitH"端末の小型化に力を入れる。この年内には、CFカード型2機種、USB型、SDカード型が出そろうことになる。来年度はデータ通信契約者だけで170万−200万人を見込んでいる

　DDIポケットは9月5日、都内で勉強会を開催し、2002年中に、CFカード型（NEC）、USB型（富士通製）、SDカード型（SII）のデータ通信用AirH"端末を投入することを明らかにした。

　データ通信にシフトするDDIポケットの計画は、現在順調に進んでいる。減少傾向にあると見られることの多い加入者数も、「東京では、PHSとして過去最高の加入者数だ」（営業本部長の土橋匡氏）。現在300万人弱を数える契約者のうち、既に100万人以上がデータ通信利用者。うち、昨年5月に開始した使い放題のインターネットサービス「AirH"」（4月9日の記事参照）のユーザーは50万人に達している。今後データ通信利用者数を、年度末には130万人、来年度は170万−200万に伸ばす計画。全体としての契約者数は「音声利用者の増減が見えないため、予測できていない」（経営企画本部長の喜久川政樹氏）。

DDIポケットが示した製品投入スケジュール。既にSDカード型の端末は発表済み。ほかの3社の製品については、発売日の決定と共に正式発表されるという

　CFカード型の「AH-N401C」はNECブランドで発売されるAirH"端末となる。今年秋の発売を予定しており、取り外し可能な可動アンテナを搭載している。音声通話機能も備え、Pocket PC 2002搭載機でPDAのマイクとスピーカーを利用して通話できるという。製造はNECインフロンティアが担当する。

「AH-N401C」。先日発売されたCF型AirH"端末「AH-H401C」に比べても、スロットに差したときの出っ張りが少ない

　PHS初となるUSB型端末「AH-F401U」は富士通製。今年秋の発売を予定している。128K/32Kのパケット、フレックスチェンジ、回線交換のPIAFSなどDDIポケットが提供するすべての通信方式に対応。

　DDIポケットでは「USBは最もパソコンに搭載されているインタフェース」とし、「特にMacintoshユーザーからの要望に応えるもの」としている。発売後のバージョンアップでMacに対応する。

　本体は270度に回転し、USBポートの向きを問わない。ヒンジ部も180度可動し、折りたたんで持ち運ぶことができる。暫定のサイズは、幅29ミリ×高さ13ミリ×奥行き110ミリ。重さは約35グラム。

「AH-F401U」。自宅ではデスクトップに差して使い、外出時は取り外してノートPCで利用する用途なども想定されている

　SDカードタイプの「AH-S101S」はセイコー・インスツルメンツ製。発売はほかの2機種に比べて少々遅れ年内の販売を予定している。32Kbpsのパケット通信および回線交換に対応しており、「特にPalmがターゲット」（DDIポケット）としている。スペックなどはこちらを参照。

「AH-S101S」。SD/IO対応端末で動作する

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[斎藤健二, ITmedia]

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