FNJが既存マンション向けVDSLサービスを開始

Bフレッツをマンションに引き込み,構内のMDFから電話回線にVDSLを重畳するサービスを開始する。料金は,1世帯あたり月額4000円程度になる予定。

【国内記事】 2001年8月6日更新

 大京とエヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME),そして両社が昨年10月に設立したファミリーネット・ジャパン(FNJ)は,大京が建設した既存マンションに向けて,VDSLを足回りとしたFTTCサービスを提供すると発表した。8月1日に受付を開始したNTT東西地域会社の「Bフレッツ」をマンションに引き込み,ルータやVDSLセンター装置を介して構内MDFに接続。各世帯に最大10Mbpsのブロードバンド環境を提供する。

 FNJによると,同サービスをBフレッツの提供地域である千代田区,中央区,港区,新宿区,渋谷区などのエリアにあるマンションから提供し,NTTのスケジュールに併せて順次エリアを拡大していくという。ユーザーは,VDSLモデム代を含む4万円程度の初期費用と,月額4000円程度の接続料金で利用できる。

 FNJは,専用線と最大1MbpsのHome PNAを使ったインターネット接続サービスを「サイバーホーム」ブランドで提供しているが(6月4日の記事を参照),より高速な光ファイバー+VDSLのメニューを加えることで,他社サービスとの差別化を図る。大京では,「最近はCATV事業者やADSL事業者によって高速通信サービスが本格化しつつある。FNJは新技術を先行して導入したサービスを提供し,入居者の満足度向上に努める」と話している。分譲マンションの場合は,新規導入の際に管理組合の「決議」を得る必要があり,これがインフラ導入の障壁となっているが,大京によると既に180棟で管理組合の承認を得たという。「Bフレッツの提供エリアにも承認済みのマンションが複数ある」(大京)。

 また,将来的には「マンション内および高速なインターネット接続を活かし,IP電話サービスやビデオチャットなどを展開する」(同社)としている。このうち,ビデオチャットに関しては,NTT-MEの「WAKWAKパーティ」を8月より試験的に導入,検証を始めた。

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[芹澤隆徳,ITmedia]

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