Streaming Now!〜流れをつかめ!
第5回:デバイスはどんなのがいい?(2/2)
バージョンアップ? しなくてもいいかも……
私の見方では,これほどストリーミング受信に適したデバイスは,ほかに存在しない。それにせっかくイーサネット接続でブロードバンドを体験できるマシンなのだ。うーむ,もったいない。おそらく,ソニー側としては,どのプレイヤーを選べばいいのか,そしてどうやればソフトウェア類をアップグレードさせるのか? といった問題を感じているのだろう。
が,これについては,「アップグレードしない」という選択もアリなのだといいたい。。そもそも,テレビや洗濯機や冷蔵庫にはアップグレードが存在しないのだから……。
もちろん,パソコンの世界は発展途上であるし,バージョンアップによって稼いでいるソフトウェア業界の人たちを困らせたくはない。みんながバージョンアップを否定するのはマズい。
しかし,これはパソコンの話ではない。「エアボード」だ。パソコンとは別のデバイスであれば,バージョンアップなしでも許してもらえるのではないだろうか?
私は何故,こんなことを主張するのか
では,このデバイスにストリーミング技術を持たせるとして,どのプレイヤーが搭載されればいいのだろうか? バージョンはどうしたらいいのだろうかか? これは難しい。デザイン的にはQuickTimeがいいような気がするのだが……。
と,偉そうに話をしてきたが,私がこれまで支持してきたものをリストアップしてみたい。
- ピピンアットマーク(Mac OSが入ったデバイス)
- Copland(Mac OS 8として出るべきだったOS)
- OpenDoc(OS依存,アプリケーション依存しないミドルウェア)
- Enhanced CD(データ領域を持ったCD。CD Extraなどのこと)
……いかに「いいセンス」を持っているか,分かっていただけただろうか?(笑)。が,これらが受け入れられなかったのは,「ほんのちょっとしたこと」によるものであると,今でも思っている。「ほんのちょっとしたこと」が成功や失敗に繋がる例を,私はこれまで,たくさん見ている。だからこそ,是非,ストリーミング機能を実装してほしいのだが……。
でもまあ,そんなにストリーミングにこだわらなくても,メールとWebブラウジングしかしない人にとって,このエアボードを購入するというのは,大いに「アリ」だと思う。この製品が,今後どう化けていくか,注目していきたい。そして,そのコンセプトを受け継いだ製品が,新しいデバイスを生み出すのであると思いたい。
……パソコンに飽きてきた私はそう思うのであった。
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