モバイルブロードバンド協会，設立総会を開催

街角無線インターネットの研究と普及を目指す「モバイルブロードバンド協会」が設立された。

【国内記事】

2001年8月29日更新

　“いつでも，どこでも，誰でも”をキーワードに，街角無線インターネットの研究と普及を目指す「モバイルブロードバンド協会」（Mobile Broadband Association：MBA）が8月29日に設立総会を開催した。

　MBAは，これまで「日本モバイルブロードバンド協会」としてモバイルインターネットサービス（MIS）などが設立の準備を進めていたもの。その名簿には，通信事業者やデバイスメーカーなど59の企業・大学・団体・個人が名を連ねている。

　総会の議長を務め，MBAの理事長に選任された早稲田大学理工学部の後藤滋樹教授は，「インターネットはオープンがキーワード。活発な活動で社会に還元したい」と挨拶。また，発起人の1人である東京工業大学の太田昌孝氏も「インターネットの仕様は，これまで米国発のものばかりだった。今後は日本からも提案し，世界標準としていきたい」と意気込みを語った。

早稲田大学理工学部の後藤滋樹教授

　MBAでは，ハードウエア，コンテンツなど4つの分科会を設け，モバイルブロードバンドに関する調査研究および仕様の策定，啓蒙活動などを進める方針。9月第1週に会員専用のメーリングリストを開始するほか，研究成果と将来のビジョンを一般消費者に訴求するため「2002年2月に“モバイルブロードバンド社会が来た”と意識できるイベント企画を催す」（後藤氏）という。

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