NTT東西，DSLサービス申込確認代行の認可申請

【国内記事】

2001年9月6日更新

　NTT東西地域会社は9月6日，DSLサービスを申し込んだユーザーに対し，DSL事業者に代わって申込み確認作業を行うための認可申請を行った。これは，一部のADSL事業者が以前から求めていたもので，実施されればサービス提供の効率化が期待できるという。

　DSLサービスのうち，もっとも一般的な「電話共用タイプ」（加入電話サービスの契約者回線に重畳して利用する）の場合，“なりすまし”などを防ぐため，DSLサービスの申込者が電話回線の契約者と同一であることが条件となっている。したがって，申込書に記入された名前が電話契約者と異なるときは，NTTがADSL事業者にその旨を通知し，事業者側が申込者に確認する手順となっている。

　申込み確認代行協定をNTT東西と結ぶと，NTTの非営業部門が直接ユーザーに電話連絡を行い，その結果をADSL事業者にフィードバックするという。通知までのフローが簡略化されることで，サービス提供の迅速化と事業者側の負担減が期待できる。

　しかしながら，NTT〜事業者間の連絡システムが以前より進歩したこともあり，利用する事業者は少ないようだ。協定を結ぶ方針の事業者は，今のところ1社のみ。ある大手ADSL事業者は「NTTとの連絡体制は十分であり，必要性は感じない」と話している。

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