KCS,ISDNと共存できるVDSLスイッチを販売

【国内記事】 2001年9月17日更新

 兼松コミュニケーションズ(KCS)は9月17日,韓国GIGALINKと提携し,集合住宅市場に向けたVDSLスイッチ「T-LAN600J」を10月に販売する。

 GIGALINKは,高速通信用のチップデザインから機器の生産までを手掛けるメーカー。独自開発のTDSL(Time division duplex Digital Subscriber Line)を使った集合住宅向けシステム「T-LANシリーズ」は全世界で100万回線以上の出荷実績を持っている。

 KCSが販売するT-LAN600Jは,GIGALINKが日本市場に特化して開発したVDSLスイッチだ。最長700メートルまでの通信距離で最大上下18Mbpsのデータ通信を可能にする。また,「ISDNサービスと同一の電話線上で共存できるため,既存ISDNユーザーはアナログ回線への切り替えが不要」(同社)という特徴を持つ。小規模な物件の多い日本の集合住宅事情を考慮し,他社製品のおよそ半分(A4大サイズ)の容量に8加入者分のポートを装備した。

 KCSは,GIGALINKの国内代理店として機器の販売およびサポート,マーケティングを担当。FTTHサービスの本格化を背景として,工事の難しい既設集合住宅向けのシステムを順次販売する予定だ。同社によると,「将来的には最大下り52MbpsのVDSL製品を投入することを視野に入れている」という。

関連リンク
▼兼松コミュニケーションズ
▼GIGALINK

[ITmedia]

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