Yahoo! BB,ISDNと同居させてみました(1/2)

AnnexAを採用したことでISDN回線との干渉を心配されるYahoo! BB。では,同じ部屋でISDNとYahoo! BBを使ってみたらどうなるのか? 実験してみよう。

【国内記事】 2001年9月17日更新

 色々な意味で話題を集める「Yahoo! BB」だが,AnnexAを採用したことでISDN回線との併用に関しては特に不安視されることが多い。しかし実際にISDN+アナログ回線でYahoo! BBを導入してみたところ,予想以上の結果を得ることができた。

ISDN+アナログ回線×2,それなりの悪条件下で導入

 筆者宅は,ISDN+アナログ回線×2のトータル3回線が引き込まれている。もともとISDN回線×3だったのだが,安価な常時接続手段であるADSLを利用するため,通話用にISDN回線を残し,残りをアナログ回線に切換えたのだ。ISDN回線を残したのは,アナログ回線への切換えに伴い,電話番号が変更される番号帯だったから。NTT窓口で確かめると,「電話番号変更なしにアナログ回線に切り替えられるようになる予定は全くない」と宣告されたのだ。このため,仕方なく通話やFAXに利用していた回線はそのままISDN回線で残した。

 Yahoo! BBが発表された時点で,実は筆者宅ではNTT東日本の「フレッツ・ADSL」を導入しており,そう不満のないパフォーマンスを発揮していた。したがって,ISDNとの併用に不安が残るYahoo! BBの導入も,ある程度気軽にできたことは否定しない。通信速度が遅いなら遅いでやめてしまえばいい,という気持ちになれたわけだ。

 Yahoo! BBへの申込みは予約が6月20日,正式申込みが7月3日だ。その後7月末に「8月中旬開通予定」,8月14日に「Yahoo! BB側工事終了」のメールが届き,8月21日に不意打ちのようにADSLモデムが到着した。ちなみに,8月24日に「8月23日にモデムを配送します」とのメールも届いており,Yahoo! BB側がかなり混乱しているのが解る。が,導入の経緯は今回の主題ではないので,これ以上は触れないことにする。

とにかく速かった

 ISDN併用という悪条件はあるが,ロケーションには恵まれた方だろう。筆者宅は大田区池上で,収容局である池上局からは直線で1.3キロ,実際の電話回線の経路を考えて幹線道路を結んでみると1.9キロ程度だ。フレッツ・ADSLでも実測で1.1〜1.2Mbps程度の受信速度を安定して得ており,ADSLを利用する環境としては決して悪くない。

 電話回線の建物への引き込みは1カ所でまとめて行われており,室内では壁に3連のモジュラージャックが並んでいる状態だ。特にISDN回線とアナログ回線を別々に引き込むようなことはしていない。したがって,電話回線の引き込み状態としてはごく一般的で,例えばマンションなどと同じと考えて良いだろう(ちなみに筆者宅は一般的なアパート)。

 Yahoo! BBのADSLモデムは,壁のモジュラージャックからほど近いに位置においた。どうせLAN接続となるのでPCの側に置く必要はない。ちなみにフレッツ・ADSLのモデムもすぐ隣に設置している。条件はほぼ同じだ。

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部屋の隅に置かれたYahoo! BBとフレッツADSLのモデム。屋内配線の条件もほぼ同じ

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壁筆者宅への引き込み部分。保安器が仲良く3つ並び,一緒に引き込まれているのが解る壁に設置された3連のモジュラージャック。一番上がISDN回線で,下2つがアナログ回線

 PCへの接続にはブロードバンドルータとしてNTT-MEの「MN128 Slotin」(拡張スロットにLANカードを組込み)を介している。なお,ブロードバンドルータが通信速度を低下させる可能性もあるのだが,結果として今回はブロードバンドルータを介しても介さなくてもほとんど通信速度に変化はなかったので,そのまま利用した。


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