ニッチでディープなカーサイト「Car@now」登場

PCCWは,車のメンテナンスからチューニング,サーキットを走るための本格的ドライビングテクニックまでを動画で詳細に見ることができるカーサイト「Car@now」を9月20日にオープンした。

【国内記事】 2001年9月20日更新

 パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン(PCCW)は9月20日,動画を多用したブロードバンド向けの自動車情報サイト「Car@now」を開始した。新車発表会の様子やメンテナンス,チューニング,ドライビングテクニックといった専門的な内容を盛り込み,動画をふんだんに使って紹介する,ニッチでディープなクルマサイトだ。

 Car@nowの制作を指揮するのは,「Speed Mind」誌の元副編集長,北林茂氏。モータージャーナリストとして執筆活動を続ける一方,各種カービデオマガジンの制作にも携わってきた。今年9月にPCCWの100%子会社として「オート・メディア」が独立したことに伴い,同社の社長に就任している。「既存カーサイトの多くはコマースサイトであり,そこにある情報もプレスリリースに沿った内容がほとんど。Car@nowでは,明確な意思を持って車に接しているアクティブユーザーに向け,そのニーズにあったコアな内容を提供する」(北林氏)。

 実際,Car@nowのコンテンツには,随所に北林氏のこだわりが見られる。たとえば,モータースポーツのビデオなら,ナレーションやBGMといった音は一切入れず,エンジン音やタイヤのスキール音だけが鳴り響くといった具合。解説は,画面下に字幕として挿入される。チューニングの手順やドライビングテクニックの解説など,従来なら高価なビデオマガジンを購入しなければ手に入らなかったような内容をオンデマンドで入手できる点も特徴だ。動画はWindows Mediaの100Kbpsもしくは300Kbps。ナローバンド向けに56Kbpsのファイルも用意される。

 Car@nowの視聴料は無料。BBSを利用する際は会員登録が必要だ。なおPCCWでは,サイトのオープンを記念して,2002年1月までに登録したユーザーを対象に,プジョー「206XT」や松下電器産業のカーナビゲーションシステム「P01V」などが当たるキャンペーンを実施する。

PCCWの多メディア戦略

 PCCWは,Car@nowを足がかりに,コンテンツのプラットフォーム多面展開を目指す。既にFOMAの正規コンテンツプロバイダとして登録されているほか,子会社のCS NOWを通じてCS110度放送にもコンテンツを提供する予定だ。同じ素材から各種メディア用のコンテンツを再編集することで,制作コストを抑え,収益源を増やすのが狙い。作業を簡略化するため,専用のWeb編集ソフト「iPublishing」を開発したほか,社内にスタジオや編集室も設置した。なお,Car@nowは,当初広告モデルで運営するが,2002年後半を目処に有料コンテンツと無料コンテンツを分離する方針だという。

プレス向けに公開された専用スタジオと編集室

関連リンク
▼ Car@now
▼ PCCW

[芹澤隆徳,ITmedia]

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