さて,どのサービスを活用するかさあ,ここからが本題だ。自分でストリーミングサーバを立てるのはかったるいので,低価格で提供されているサービスを使ってみることにしよう。 1. WebPocket
〜あらゆるメディアの保管場所 WebPocketは,ストリーミングだけのためにあるサービスではない。ネット上のメディア保管の場所である。ここにファイルをアップロードすれば,RealMediaやWindowsMediaの場合,ストリーミング配信される。それ以外のフォーマットのものについては,ダウンロード再生という形をとることができる。 自分のデータを公開できるだけでなく,「コンテンツライブラリー」で,公開されている映像を楽しむこともできる。 また,メディア変換サービスが用意されているので,DVテープなどを郵送し,デジタルデータにしなければならない(もちろん,ストリーミング映像にしてもらうことができる)。 6カ月間,無料で50Mバイトの領域が使えるおためしコースがあるので,まずはこのコースで試してみよう。 2. My放送局
〜BIGLOBEユーザーのための放送局 BIGLOBEが行っているストリーミングサービス。Windowsユーザーのためのものである。NECのソフト「ビデオ登録君」(同サイトからダウンロード可能)を使い,Windows Mediaファイルを作成し,アップロードして使うようになっている。現在,トライアルサービスを実施しており,月々100円,5Mバイトまで利用できる。ビットレートは310Kbpsまで,最大同時接続数は5人となっている。 3. フューチャー映像配信サービス
〜アクセス集計まで配信者に知らせてくれる アットフューチャーが行っている映像配信サービス。ファイル形式はWindows Media形式に限られる。自分のコンテンツを登録してアップロードするだけでOK。商用目的でなければ,なんと無料で利用できる。映像登録者には,毎日アクセス集計を知らせるメールが届くようになっている。 4. iClips.com
〜メール配信まで行ってくれる親切なサービス iClipsはストリーミング専門のサイト。しかも料金は無料である。どうして無料なのか? それはクリップ再生時に,必ずCMを「見せられる」仕組みとなっているからである。 ここのサービスは,ストリーミングを見せるという意味では,ほかのどのサービスよりも充実している。 基本的にはReal Mediaを配信することになるのだが,それにメッセージを添えることができるのだ。Windowsユーザーであれば,Real Producerに独自機能を付加した「iClips Producer」というアプリをダウンロードして使うことも可能。この場合,メッセージを添えてアップロードするところまでサポートしてくれる。 すでにアップロードされたファイルに対しては,メールで知り合いに通知することで人とシェアできるワケだが,そのメール部分のインタフェースまで用意されている。 5. パーキャスTV
〜VAIOユーザーのためのライブストリーミングサービス ソニーのVAIOユーザーのための放送チャンネル。そう,パーキャスとは,パーソナル・キャスティングのことなのだ。番組表まで用意されており,放送を一般に公開するかパスワードがないと再生できないようにするか,というところまで選択できる。 このサービスのスゴいところは,ほかのサービスのようなオンデマンド放送でなく,リアルタイム放送であるという点だ。ただ,放送するためには,「URecSight」を搭載しているVAIOが必要になる。技術としてはReal Systemを使っている。利用料金は,時間と視聴できる定員などによって変わるが,1チャンネル5人視聴可で10分300円など(利用料金一覧)。 いざ,配信しよう!さて,これらのサービスを使った場合でも,自分のWebサーバに組み込むのは極めて簡単である。ストリーミングのファイルの場所などを記したメタファイル,つまり,Real MediaであればRAMファイル,Windows MeidaであればASXファイル,QuickTimeであればリファレンス用のMOVファイルを,自分のページに埋め込んでしまえばいいのだ(このURLを配付してくれるところまでサービスにしているものもあれば,埋め込んだWebサイト制作までサービスしているところもある)。 いや,それよりも簡単に友人に通知するのであれば,URLをメールに記述するのがいい。いや,もっと言えば,直接それらのメタファイルをメールに添付してしまったほうがいいかもしれない(私はいつもこうしている)。こうすれば,受け取った人はかったるいWebブラウザを起動することなく,すぐに再生できるのだ。 で,さんざんストリーミング放送をした挙げ句,あなたはふと疑問に思うかもしれない。「あれ,このコンテンツ,ストリーミングで流す意味ってどれだけあるんだろう?」と。 その時は自分のWebサイトからコンテンツをダウンロードできる形にしてしまえばいい。ブロードバンド環境であれば,ダウンロード作業そのものが早くなるワケだから,それはそれで快適なハズなのである。 関連記事 関連リンク [姉歯康,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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