ブロードバンドに特化したISP事業へ──hi-ho新ロゴのもとで新しいブロードバンド事業を目指すパナソニック「hi-ho」が今後の経営方針を発表した。そのなかには,コンテンツの強化,MIS(モバイルインターネットサービス)の無線LANサービスを採用すること,IPv6への移行などが含まれている。
松下電器産業のISP事業「hi-ho」は,ブロードバンドに特化した接続サービスおよびコンテンツの拡充を進める。既存のADSLおよびFTTH対応メニューに加え,年内にもMIS(Mobile Internet Service)の無線LANを使った実証実験をはじめるほか,10月よりビクターエンタテインメントとの協力で最新ビデオクリップを配信するなど,音楽コンテンツの拡充にも意欲を見せている。 松下電器産業eネット事業本部の木村純氏 松下電器産業eネット事業本部Hi-HOビジネスユニット長の木村純氏によると,2002年3月末までに日本のブロードバンドユーザーは250万人に達するという。NTTのフレッツやイー・アクセスのADSL回線を利用している同社だが,今年12月にはMISが三軒茶屋で進めているIEEE 802.11b準拠の屋外無線LAN実験にも参画し,接続インフラの多様化を目指す。「商用サービスの開始時期は未定だ。カバーするエリア次第だが,サービスが可能になった場合は,できるだけ早い時期に対応する」(木村氏)方針だ。 IPv6への対応 また,今秋中にはIPv6の専用線接続試行サービスとソリューション事業を開始。2002年度には,ハウジングサービスや個人向けのIPv6常時接続サービスを行うという。 ただし,個人向けサービスの場合は,アクセス回線のIPv6対応が前提となるため,開始時期は回線事業者の状況に左右される。「あくまで実験段階であり,2002年中にIPv6へ移行するのは難しいかもしれない。しかし,(v6対応によって)端末の特定が容易になるVoIPベースの電話サービスから具体的なサービスインを検討していく」(同社)。 ポータルをリニューアル hi-hoでは,「Media-TV」を通じて動画配信を行っているが,放送のデジタル化とブロードバンドの普及を見越してコンテンツのマルチプラットフォーム活用を検討している。関連会社でCATV事業を担当している関西ケーブルネットワークや,デジタル衛星放送の「eプラットフォーム」サービスと合わせ,コンテンツの共同開発と相互活用を推進するというのが骨子だ。その前段階として,既存のhi-hoコンテンツサイトを10月1日にリニューアルするという。
新ポータルは,青を基調とした新しいデザインに新ロゴをあしらったもので,ビクターエンタテインメントとの提携による最新ビデオクリップ配信や,韓国Naverの開発した動画ファイル検索エンジンを盛り込む予定だ。具体的な内容は以下の通り。
hi-hoでは,9月末時点で100万人の会員を,2002年3月までに倍増させる方針だ。木村氏は,「そのうち10%(20万人)をブロードバンド回線のユーザーとしたい」という。ただし,そのためにはADSLやFTTHの回線敷設ペースが向上することを前提としている。 [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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