2006年には5割の世帯にブロードバンド?──NRI予測

野村総合研究所が,昨年発表した市場予測を大幅に修正した。その背景には,予想を上回るペースで進む各事業者の値下げ競争がある。

【国内記事】 2001年10月9日更新

 野村総合研究所(NRI)は10月9日,IT主要分野の市場規模予測について,改訂分を公開した。これによると,ブロードバンドは,2001年度の349万3000世帯から年平均45%で成長し,2006年度末には2215万6000世帯と世帯普及率が約50%に達するという。

 今回の改訂は,昨年の予測(2000年12月の記事を参照)を大幅に上方修正したものだ。前回は,2005年までに1000万世帯にxDSLとCATVを中心とした中高速アクセスが普及するとしていた。

 修正の理由として同社では,「新規事業者の参入により,予想を上回るペースで値下げが進んでいること」,そして「NTT東西地域会社のDSL事業が予想以上に早く展開されたこと」の2点を挙げた。また,xDSLとCATVがそれぞれ堅調に成長を続けることに加え,2003年以降はFTTHの本格的な立ち上がりが期待されるとしている。

出典は野村総合研究所

 このほか,NRIではISP市場とネット広告市場についても市場予測を発表した。ISP市場は,2001年度の5900億円から7500億円(2006年度)に急拡大する一方,接続料金の値下げが進むことで,事業者の淘汰が始まるという。一方のネット広告は,現在は足踏み状態であるものの,今後は動画広告の台頭などが後押しとなり,5600億円(2006年度)規模にまで成長すると予測している。

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[芹澤隆徳,ITmedia]

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