シャープと米SOMA,ホームネットワーク機器の開発で提携

シャープは,米SOMA NetworksのFWAサービスに向けたホームネットワーク製品を開発する。最初の製品は2003年第1四半期に登場する予定。

【国内記事】 2001年10月16日更新

 シャープと米SOMA Networksは10月16日,SOMAの提供するFWAサービスに向けたホームネットワーク製品の開発で協力すると発表した。SOMAは,2002年より北米で家庭やSOHOに向けた独自のFWAサービスを展開する予定。ここで利用するゲートウェイなど,家庭向けネットワーク機器をシャープが商品化する。

 SOMAは,サンフランシスコに本拠を置く通信ベンチャーだ。FWAによる“ラストワンマイル”インフラの構築を進めており,これをキャリア向けに販売する計画。同社のFWAは,CDMA(code division multiple access:符号分割多元接続)技術を使った独自のもので,PCS(personal communications service:1.9GHz帯を使った移動通信/固定無線サービス)とMMDS(multichannel multipoint distribution system:2.5GHz〜2.69GHz帯を使った無線アクセス)をサポート。1台の基地局で半径数キロのエリアにサービスを提供できるうえ,1ユーザーあたり最大12Mbpsという帯域幅が特徴だ。また,QoSの実装により,「キャリア並みの通話とストリーミングなどのマルチメディアサービスを実現する」(SOMA)という。VoIPを使った音声サービスは,加入者電話網(PSTN)に乗り入れることも可能だ。

 SOMAは,実証実験の開始に先だち,「SOMAport」と呼ばれる家庭用ゲートウェイを自社開発しており,2002年1月には出荷を開始する予定だ。シャープが開発を担当する最初の製品は,このSOMAportの次世代版になる見込みで,2003年の第1四半期の出荷を目指している。また,シャープでは「小型デバイスや組み込み用途もあり得る」(同社広報)としており,通信機能を搭載した家電製品など,さまざま応用が考えられそうだ。「商品企画はこれから。ブロードバンド環境に適した新しい家電ネットワーク機器の創出を目指す」(シャープ)。

SOMAportはUSBとイーサネットポート,アナログインタフェースを装備。NATやパケットフィルタリングの機能も持つ

関連リンク
▼ シャープ
▼ SOMA Networks

[芹澤隆徳,ITmedia]

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