イッツコムが大幅値下げ,下り最大30Mbpsのメニューもイッツ・コミュニケーションズが従来の約半額となる大幅値下げを表明した。合わせて,下り最大30Mbpsの高速メニューを来春を目処に追加する。
イッツ・コミュニケーションズ(東急ケーブルテレビから改称,略称:イッツコム)は,11月1日からCATVインターネットサービスのメニューを変更することを発表した。また,来春を目途に下り最大30Mbps,上り最大10Mbpsの高速コース「かっとびワイド」を追加することも明らかにしている。 これまで,イッツコムのインターネットサービスは単一のメニューだったが,今回の発表により「かっとびジャスト」「かっとびプラス」「かっとびワイド」の3コースが新設される。エントリーコースのかっとびジャストは,下り最大512Kbps/上り最大128Kbpsで月額2200円(別途ケーブルモデムレンタル料の700円が必要),かっとびプラスは,下り最大8Mbps/上り最大256Kbpsで2500円となる(同じくモデムレンタル料が必要)。
かっとびジャストとの価格差が小さいことに加え,オプションでファミリーパックを付加できるメリットもあるため,主流はかっとびプラスになるものと見られる。ファミリーパックでは,メールアドレスを5つまで登録できるほか,10Mバイトまでのホームページ用ディスクスペースも利用できる。料金は月額1000円だ。イッツコムによると,これまでのCATVインターネットユーザーは,自動的にかっとびプラスへ移行することになるという。 値下げ? それともスピード低下?これまで,イッツコムのインターネットサービスは月額5200円だったため,かっとびプラスの料金は約半額となる大幅値下げだ。ただし,従来は標準サービスだったディスクスペースがオプションとなり,帯域も最大8Mbpsに制限されてしまう。同社はこれまで,帯域制限をかけておらず,インターネットサービスの下りスピードはネットワーク内のスペック(規格)値である最大14.3Mbpsとしていた。もっとも,ある利用者は「これまでも,状態の良いときで1〜2Mbpsしか出ていなかった。8Mbpsが上限になっても変わらない」と指摘する。実際とかけ離れた数字を公称値としてきた点のほうが問題のようだ。 イッツコム側もこの点は承知しているようで,同社サイトのFAQでは,「今回から,よりユーザーの利用環境に近い数字を表示する」としている。ただし,これもベストエフォートのため,実効値とは異なる。同社では,かっとびプラスの最大8Mbpsは「理論値」であり,「実効速度は数Mbps〜数百Kbpsになる」という。スピード面では従来とあまり差はないように見えるが,オプション料金の1000円を上乗せしても3500円となるため,実質的な値下げと考えていいようだ。 なお,11月1日に開始されるのは,かっとびプラスのみで,かっとびジャストは12月1日より開始することになっている。 かっとびワイドは安定的に1Mbps以上注目のかっとびワイドは,同社が進めているネットワークのHFC化と,それに伴う広帯域化の成果だ。DOCSIS仕様を採用し,イッツコムがかねてより表明していた「混雑時でも安定的に1Mbpsは出るサービス」(3月27日の記事を参照となる。 イッツコムでは,「年度内には全エリアの半分が(HFC化を)完了する予定だ。これに合わせ,2002年春に一部地域よりサービスを開始,順次サービス地域を拡大する」と話している。なお,かっとびワイドの月額料金は未定だ。 関連記事 関連リンク [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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