NTT,市販PCで非圧縮ハイビジョンのリアルタイム伝送に成功NTTは,1.5Gbpsの非圧縮ハイビジョン映像データをインターネットを介して転送する実験に成功した。使われたのは,デュアルPentium IIIの市販PCだ。
NTTは,1.5Gbpsの非圧縮ハイビジョン映像データをインターネット上でリアルタイムに転送するシステムを開発,伝送実験に成功したことを明らかにした。1.5Gbpsは,DVD品質(5〜10Gbps)の動画なら150〜300ストリーム,BSデジタル放送のHDTV品質(22Gbps)なら70ストリームに相当する。 このシステムは,同社の未来ねっと研究所で開発されたもの。市販のサーバ用PCに,やはり市販の非圧縮HDTV映像データ入出力インタフェースと同研究所開発のネットワークインタフェースを搭載し,チューニングを行ったという。実験では,これを東京武蔵野市のR&Dセンターと約20キロ離れた電気通信大学に置き,2.4Gbpsの実験用光回線を介してインターネット接続。IP転送を行い,安定した転送に成功した。同社によると,「市販のPCを用いて非圧縮HDTV映像の長距離IP転送に成功したのは世界初」。
今回,わざわざ市販のPCや入出力インタフェースを利用したのは,「将来のCDNにおいては,新しいサービスに対応するための汎用化と低価格化が求められる」(同社)ため。NTT未来ねっと研究所では,今後も転送実験を継続し,ギガビットクラスのストリーミングプロトコル処理に関する評価などを進めていくという。 なお,今回のシステムと転送実験の成果は,11月14〜16日に幕張メッセで開催される国際放送機器展(Inter BEE 2001)に出展される予定だ。 関連リンク [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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