ソニー,オーディオライクなファイルサーバソニーは,ビデオデッキサイズのファイルサーバ「FSV-E1/80」を販売する。業務用だが,ホームサーバを彷彿とさせる機能とデザインが目を引く。
ソニーは,ビデオデッキサイズのファイルサーバ「FSV-E1/80」を12月1日より販売する。送出スループットの高さが特徴で,複数台のクライアントに動画を配信する簡易型ビデオ・オン・デマンド(VoD)システムを構築することもできるという。
リビングに似合いそうなデザインとは裏腹に,FSV-E1/80は業務用だ。価格も19万8000円と少々高めで,ソニーでは「家庭で使われるとは思っていない」と話している。ただし,「将来的にソニーもホームサーバを展開する。それを睨み,技術要点を蓄積している段階」(同社)としており,製品の方向性が近いことも匂わせた。 50Mbpsに迫る送出スループットOSはLinuxベースで,Windows/Macのほか,SolarisなどUNIX OSの混在環境でも利用できる。LANにつなぎ,本体前面の液晶パネルでIPアドレスなどを設定するだけというアドオン感覚だ。もちろん,TCP/IP,Windows Network,AppleTalkなどの細かい設定をWebブラウザで行うこともできる。
送出スループットは「本体ハードウェアおよびソフトウェアの最適化により,50Mbpsに迫る」という(NetBench6.0を使った同社の検証結果)。帯域保証の機能こそ付いてはいないが,そのスループットを活かして簡易VoDシステムを構築することも可能になる。CADや3Dグラフィックのような大容量データを扱うケースにくわえ,動画の制作現場にも適しているだろう。 ただし,内蔵HDDが一基でRAIDやバックアップの機能もないため,ミッションクリティカルな用途で使うには無理がある。このため,ソニーでは「同じフロントデザインでRAID構成も可能な上位モデルの発売も計画している」という。 FSV-E1/80の主な仕様は以下の通り。
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