プレステ2でブロードバンド年末には,リビングルームのプレイステーション2がインターネット端末に変身しているかもしれない。それも,ADSLやCATVインターネットの常時接続回線を使って。
プレイステーション2(以下PS2)の専用ハードディスクドライブユニットを持っている人──まだ少ないが──に朗報だ。サン電子のソフトがあれば,PS2をブロードバンド環境で使えるようになる。暇そうに口を開けたままのイーサネットポートを有効活用しよう。 12月末に出荷されるサン電子の「超!楽しいインターネット“ともだちのわ”powerd by EnjoyMagic」は,PS2用のインターネットアプリケーション集だ。これまでもUSBモデムなどを使ってインターネットに接続できる製品はあったが,今回のポイントはやはりPPPoEとPPPoAに対応した点。HDDユニットのイーサネットポートをADSLモデムにつなぎ,Webブラウザやメーラを利用できる(対応するADSLサービスは未公開)。また,NTT-MEと共同で通信ドライバを開発したため,NTT-MEのブロードバンドルータ(下記)があれば,CATVインターネットやISDNにも対応可能だ。
WebブラウザはHTML3.2準拠。Javaには非対応だが,JavaScriptは一部動作する。画面を見ると分かるが,あくまでライトユーザー向けだ。家族みんなで楽しめるように,個別の設定もサポートしている。リビングのTVでWebブラウズしたい,というケースに最適だろう。なお,ブックマークは200件まで保存できる。
TVへの出力は,PS2の解像度である640×448ピクセル相当となる。これでは文字が読みにくいと思うかもしれないが,このソフトではロジックスの「さいもん」フォントを使うことで解決した。さいもんは,一般的に“TVで読みやすく”するために行うスムージング処理ではなく,逆に「文字の特徴を強調し,視認性をアップするもの」(サン電子)。コミカルに見えるぶん,味がある。
残念なのは,せっかくのHDDユニットにもかかわらず,ファイルをハードディスクに保存することができない点だ。「HDDへの保存は,次期バージョン以降で対応する」(サン電子)という。したがって,ブックマークやメールは,すべてPS2のメモリーモジュールに記録する。 ソフトの価格は3800円。なお,サン電子ではソフトと56Kbpsのアナログモデムをバンドルした「Type OS」(同社の「OnlineStation」を同梱)および「Type PG」(アイ・オー・データ機器の「P2GATE」を同梱)した製品も同時に発売する。どちらも8800円だ。「メールとブラウザだけなら56Kbpsでいいのでは?」という方にはこちらがお勧め。 関連記事 関連リンク [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |