松下のホームゲートウェイがAVとPCを橋渡し「Inter BEE 2001」の展示場では,より製品に近くなった松下電送システムのホームゲートウェイを見ることができる。HDTVクラスの動画サービスを見越した未来型のルータだ。
「Inter BEE 2001」のパナソニックブースでは,「CEATEC JAPAN」で展示されたホームゲートウェイ「SJ6」の進化型をみることができる。SJ6は,松下電送システムが開発したホームルータ。IEEE 1394や無線LANのインタフェースを持ち,AV機器とPCの橋渡し役を担う。
デモンストレーションでは,光ファイバーで伝送された20〜25MbpsのMPEG-2動画を,メディアコンバーター〜SJ6〜BSデジタルハイビジョンチューナーを介して50型PDPに出力していた。現在のPCとソフトウェアデコーダで同クラスのMPEG-2動画を再生しようとしてもパワー不足だ。しかし,BSハイビジョンチューナーに内蔵されたハードウェアMPEG-2デコーダを使えば,処理落ちもなく,また大画面のTVに出力できるメリットがある。このような高画質ストリーミングサービスはまだ存在しないものの,FTTHを前提とすれば,いつ始まってもおかしくはないだろう。
SJ6は,本体に5GバイトのHDD(試作機,製品版の容量は未定)を内蔵しており,予約録画も可能だ。側面のPCカードスロットに無線LANカードが挿入することで,無線LAN対応のPDAやノートPCをインターネットに接続,同時にWebEPG端末(電子番組表)として利用できるという。デモでは,ワイヤレスディスプレイPC「PRONOTE CF-07」をWebEPG端末として使っていた。 SJ6は,今年の年末から2002年の初頭にかけて,まず業務用として販売。来年度(3月以降)には家庭用として市場投入される予定だ。価格は「10万円以下を目指す」(同社)としている。 デザインの変遷余談になるが,SJ6といえば,昨年あたりから展示会のたびに出てくる常連。そして,その度にデザインが変わるユニークな製品でもある。昨年は,かなりインパクトのあるゴールドきょう体だったが,CEATECのときはスタイリッシュなキューブ型となり,製品化が近いことを感じさせた。今回は,上の写真にある縦型きょう体のほかに,スタンダードな横置きタイプも用意されていた。さて,製品化の際にはどうなるのだろうか?
SJ6の主な仕様は以下の通り。
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