シスコ,「テレビ会議は実用に耐える」――デモを実施シスコシステムズは11月27日,報道関係者向けにH.323準拠のビデオカンファレンスのデモンストレーションを行った。
シスコシステムズは11月27日,報道関係者向けにビデオ・カンファレンス・システムのデモを行った。H.323準拠の会議システムは,シスコ自身も社内で利用しているもの。業務の進行──ひいては利用者のライフスタイルを変えるソリューションとしてアピールするのが目的だ。 デモでは,まずシスコシステムズの赤坂オフィスと米サンノゼのオフィスの間で,1対1のテレビ会議が行われた。IPアドレスを直接入力してサンノゼ側を呼び出す。「はいはい」と陽気に登場したのは,シスコシステムズのマーケティング統括本部ソリューションマーケティング本部の板野隆氏だ。
通信速度は512Kbpsで,シスコシステムズの専用線を通じて接続している。画質は顔がはっきり見えるレベルを保っており,声の遅延も感じられない。
続いてのデモは多地点会議だ。同社のビデオ会議システム「Cisco IP/VC 3540」は,MCU(Multipoint Control Unit)を組み合わせることで,最大100カ所までの多地点双方向会議を実現できる(128Kbpsのエンコード時)。 デモンストレーションでは,これに「Cisco 2600」シリーズルータや「PIX Firewall」,VPNを組み合わせ,同社の赤坂オフィスなど4カ所を結ぶビデオカンファレンスを行った。 IPネットワーク上でセキュリティとQoSを確保した多地点ビデオ会議が行えれば,コスト削減に加えて運用面の柔軟性も飛躍的に向上する。ブロードバンドインフラが行き渡った暁には,「たとえば,週末は自然の中でゆったり過ごしながらメールをチェックして,月曜はゆっくり出社する」(同社櫻井豊氏)ようなライフスタイルも夢ではない。そのためのツールの1つがビデオカンファレンスという筋書きだ。
ただし,こちらのデモでは,画質にやや難があった。画面に映っている人間が動くと,ブレが生じて画像全体が乱れる。具体的な通信速度は分からなかったが,「384Kbps程度」とのこと。声の方は問題ない。 同社は今後,遠隔地ミーティングや遠隔地医療などH.323をベースにしたビデオ・カンファレンス・ソリューションの提案を進める。SIPなど,後発の規格にも柔軟に対応することを検討しており,「H.323とSIPのの互換性を持たせるような技術を開発中」という。 関連記事 関連リンク [ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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