映像と通信を統合するホームネットワークの実証実験開始

NEC,日立製作所,松下電送システムの3社は,大林組の協力を得てホームネットワークのフィールド実験を行う。IEEE 1394ネットワークを使い,AV家電とPCを結ぶ。

【国内記事】 2001年11月27日更新

 NEC,日立製作所,松下電送システムの3社は11月27日,家庭内のAV家電とPCを結ぶホームネットワークのフィールド試験を12月に開始すると発表した。通信と放送を統合したネットワークの有用性を検証し,普及を促進するのが目的だ。

IEEE 1394ネットワークにはプラスチック光ファイバーを採用

 実験では,IEEE 1394ネットワークを軸に放送系と通信系の信号を統合,品質を維持したまま家庭内の各居室に配信する。中心になるのは,「情報分電盤」(写真参照)だ。これに高速通信ゲートウェイ(ADSLモデムなど),放送ゲートウェイ(デジタルチューナーなど),デジタルビデオ機器(D-VHSデッキなど),そしてPCが相互に接続され,放送とインターネットを統合的に運用することが可能になるという。

TVの横にある黒い箱が情報分電盤。ルータやブリッジの機能を持つ

 具体的には,新開発のネットワーク制御ソフトウェアを使ってPCから映像関連の機器を管理。TV番組などをD-VHSやセットトップボックスに録画(蓄積)し,各部屋のPCからリモート操作してPCのディスプレイで番組を視聴できる。ノートPCやキッチンに置かれた生活情報端末(Web端末など)は無線LANで接続し,こちらでも蓄積した映像の視聴や録画設定が可能だ。

 実験には大林組が協力し,同社が運営する墨田区の高層マンション「リバーサイド墨田」と関係社員の約30戸をモニターとする。モニターの家庭にはネットワーク機器を貸与し,1年の間,実生活の中で機器の操作性やネットワークの相互接続性などを検証する予定だ。

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[ITmedia]

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