インテルがIEEE 802.11a無線LAN製品を発表インテルが企業向けIEEE 802.11a対応の無線LAN製品ファミリーを発表した。
インテルは11月28日,最大54Mbpsの伝送速度を持つIEEE 802.11aに準拠した無線LAN製品「PRO/Wireless 5000 LAN」ファミリを発表した。同じアクセスポイント(AP)をIEEE 802.11b端末と共用できるようにするデュアルバンド対応オプションなどを武器に,主に企業向けとして販売する。2002年1月下旬より順次出荷を開始する予定だ。
同社が差別化のポイントとして挙げるのは,802.11b対応の従来製品から受け継いだ,有線LANとのシームレスな運用性。クライアントPCでは,標準でバンドルされる「インテル・アダプタ・スイッチング・ソフトウェア」を用い,無線LANと有線LANを自動的に切り替えることができる。 DHCP環境下では,ネットワーク接続手段を切り替えるとIPアドレスも変更されるのが普通だが,同ソフトでは両方のIPアドレスを一括して保持する。「例えばノートPCがドッキングステーションに接続されているときは有線LANを使い,切り離された場合に無線LANへ移る。ワークスペースから会議室へ移動するにも切り替えの手間がかからない」(インテル)。ただし,この機能を使うためには,有線LANのNICもインテル製であることが条件だという。 また「APが各フロアに設置されているようなビルであれば,別のフロアに行っても普段使っているサーバにアクセスできる」のも特徴。通常,無線LANでは,APが接続されているサブネットにしかアクセスできない。しかし,PRO/Wireless 5000のアクセス・ポイントでは,「AP同士がUDPポートを使ってトネリングを行い,通信する機能を持っている」(インテル)。このため,クライアントは別のサブネットにあるサーバにも接続できる。
また,インテルでは,アクセスポイントをIEEE 802.11aと802.11bの両方のとして利用できる「デュアル・モード拡張キット」をオプション提供する予定だ。これにより,既に802.11bを導入している企業の導入を促す。 製品ラインアップは以下の通り。なお,「インテル PRO/Wireless 5000 LAN スタータ・キット」は,AP1台とカードバス・アダプタ2枚のパッケージ製品だ。AP単体と同じ価格であるため,買い得感は高いだろう。
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