ブロードバンドで生活はどうなる? ネット時代のライフスタイルにフィーチャーした展示会「Net.Liferium 2001」(2)

ブロードバンド時代のライフスタイルを描いた,新しいタイプの展示会「Net.Liferium 2001」が開催された。目玉企画である「IPv6 ShowCase」では,IPv6が普及した時代の新しい生活様式を体験することができた。

【国内記事】 2001年12月17日更新

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 P2P対応ソフト「ハニカムワールド」を使って,チャットをしたり,2人で同じストリーミング映像を見ながら,内容についてコメントしたりすることができる。P2P通信を行っているのが,どこの誰なのかわかるように,バックグラウンドではファイル共有機能でユーザープロファイルをやり取りしている。


PS2によるP2P通信のデモ。2002年2月1日〜3月31日までの期間,一般家庭300世帯を対象にフィールド実験を行う予定だ。実験地区は,東京,愛知,佐賀など

 このデモンストレーションを行っていたのは,ソニーブロードバンドソリューションのソリューション開発部IPv6プロジェクト課。PS2によるP2P通信はソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木健社長が話していた次世代ゲーム機「プレイステーション3」による分散協調型システム「CELL」のモデルになるものだ(CELLはもともと,“Broadband OS”という概念で紹介された)。

 CELLによって,数百,数千人のユーザーによって「超並列システム」を構成し,サーバが介在しないネットワークゲームの実現することなどが考えられている。ただ,会場の担当者は「現状のネットワークインフラでは,ネットワーク自体がボトルネックになって,そこまで大きなアプリケーションは動かせないだろう」と解説していた。

IPv6対応玩具も登場?

 IPv6 ShowCaseのブースではないが,その隣にあるNTTコミュニケーションズのブースでは,玩具メーカー各社との協力により,「IPv6時代のネットワーク玩具」のデモンストレーションを行っていた。

 このデモでは,玩具がIPv6に対応しているわけではなく,同社の「情報家電コントローラ」と呼ばれるIPv6機器を管理できる専用のボックスに各玩具を接続。ノートPCからコントローラに指示を送ることで,玩具を操作できるというものだ。


IPv6対応玩具のデモ。見ただけでは,IPv6のデモとは分からない(上)。情報家電コントローラは玩具と接続される(下)

 基本的には,電源のオン・オフのみとなる。例えば,CCDカメラ搭載のプラレールであれば,前進・後進の切り替え,速度調節などを行える。また,ハローキティのおうち「キティズハウス」では,家の中のライトをつけたり,消したりできる。

 また,会場ではIPv6対応ラジコンのレースも行われていた。2台のラジコンはCCDカメラを搭載。運転手は,CCDカメラの映像をモニタで見ながら,ラジコンを操縦する。まさにレーサになった気分である。


 村井実行委員長は「創刊準備号的」と謙遜したが,見所も多く,来場者も楽しんでいる様子だった。次回が楽しみな展示会だ。なお同イベントの総来場者数は,2万244人だった(15日が1万78人,16日が1万166人)。

関連リンク
▼ Net.Liferium 2001公式サイト

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[中村琢磨,ITmedia]

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