NEC，8Mbps ADSLモデム内蔵の無線ルータなどを発表

NECは，「ワープスターデルタ」シリーズに最大8MbpsのADSLモデムを内蔵した新製品「Aterm WDR85FH」を追加した。無線LANカードを挿入することで，アクセスポイント機能を追加できる。

【国内記事】

2002年1月15日更新

　NECソリューションズとNECアクセステクニカは1月15日，ワイヤレスブロードバンドルータの「ワープスターデルタ」シリーズに最大8MbpsのADSLモデムを内蔵した新製品「Aterm WDR85FH」を追加，同日販売を開始した。

Aterm WDR85FHは，黒の縦型スタイルを採用

　Aterm WDR85FHは，Annex CのG.lite/G.dmt両対応ADSLモデムを内蔵。本体のPCカードスロットに無線LANカードを挿入することで，アクセスポイント機能を追加できる。

　さらにUniversal Plug & Playのサポートも予定している。同社によると，今春には「Aterm Station」でアップデータを提供するという。これにより，ルータ経由でもクライアントPCから「Windows Messenger」を利用することが可能になる。

　本体には10/100BASE-TX対応の有線LANポートとUSBポートも装備しているため，所有するクライアントPCの数や機能に合わせて柔軟なシステム構築が可能だ（Macintoshの場合はUSBポート接続不可）。また，壁や障害物に遮られて電波が直接届かない場合に備え，もう1台のAterm WDR85FHを置いて中継する機能もある。

　ただし，Aterm WDR85FHを2台目に使うと，片方のADSLモデム機能が丸ごと無駄になってしまうため，NECでは，従来機種をファームウェアアップデートすることで利用することも可能にする計画だ。対象となるのは，既存のWARPSTAR全シリーズ。こちらも今春のアップデータ提供を予定している。

　パッケージは，WDR85FH単体の「Aterm WDR85FH/GS」（オープンプライス，店頭予想価格は2万9800円程度），IEEE 802.11b準拠の無線LANカード「Aterm W11CA」1枚をバンドルした「Aterm WDR85FH/GS ワイヤレスLANベース」（同じく3万9800円程度），同じく無線LANカード2枚をセットにした「Aterm WDR85FH/GS ワイヤレスLANセット」（同じく4万7800円程度）の3種類だ。いずれも，出荷開始は2月上旬を予定している。

ADSLモデム内蔵ルータ「DIRECTSTAR」にも新モデル

　同日，NECはAnnex C（G.lite/G.dmt）準拠のADSLモデム内蔵ルータ「DIRECTSTAR」に新モデルを追加した。ラインアップは，LAN側が10BASE-T×1ポートの「AtermDR30F/CE」（オープンプライス，店頭予想価格は1万9800円程度）と，10/100BASE-TX×4ポートの「AtermDR30FH/CE」（同じく2万3800円程度）の2モデル。こちらも2月上旬の出荷予定だ。

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