堅牢タフネスPCからブロードバンドTVチューナーまで――松下,「PC Stage2002」を開催松下電器産業が,企業向けPCのビジネスソリューションを紹介する「PC Stage2002」を開催。同社が誇る堅牢ノートPC群の活用例などが紹介されたほか,ホームIT端末やブロードバンドTVチューナーといったノンPC端末も参考出展された。
松下電器産業は2月5日,企業向けPCを活用したビジネスソリューションを紹介する「PC Stage2002」を開催。同社が誇る堅牢ノートPC群の活用例などが紹介されたほか,1月23日に発表された新型PCが一般ユーザーに初めて披露。ホームIT端末やブロードバンドTVチューナーといったノンPC端末も参考出展された。 0.9メートルからの落下衝撃にも耐える堅牢ノートPCやディスプレイが分離するワイヤレスディスプレイPC,液晶ディスプレイを2枚備えたダブルディスプレイPCなど,同社の企業向けPCにはユニークな製品が多い。 中でも,PRONOTE FGシリーズは「落としても,水をかけてもビクともしない頑丈なPC」として“その筋”では有名だ。昨年夏に発売された同シリーズの新モデル「CF-28」は,米国の警察で車載用PCとして採用。「パトカーの約6割にCF-28が搭載されている」(同社)という。先月には,堅牢ノートPCではコンパクトサイズとなるA5ファイルサイズ・1.8キロの新シリーズ「タフブック」が登場している。
PC本体自体がゼロ・ハリバートンのアタッシェケースのようなスタイルで,大きな取っ手のついた堅牢ボディは,米国国防総省の軍事品に採用される落下試験に適合し,0.9メートルの高さから落としても正常動作するタフネス設計が特徴だ。 会場では,同シリーズの落下実験や耐水実験に使用した実験装置も展示されており,実際にCF-28が“水浴び”していた。
今回のPC Stage2002では,堅牢ノートPCを保守・点検といったメンテナンス業務での各種活用例を紹介してアピールしていたが,海外では評価の高い堅牢タフネスPCも,国内では評価はイマイチ。しかし,その堅牢タフネス設計は,個人向けのLet’s noteシリーズに受け継がれている。 会場では,1月23日に発表されたB5サイズでは世界最軽量という約960グラムの「Let's note PRO R1シリーズ」や,光学式トラックボール搭載モデルの新機種としてXGA対応11.3型液晶搭載の「Let's note PRO A3シリーズ」も展示されていた。 CF-28のように0.9メートルとはいかないまでも,新型Let’s noteシリーズは30センチからの落下に耐えられる堅牢設計が特徴となっている。
そのほか,会場では参考出品としてホームIT端末やブロードバンドTVチューナーといったノンPC端末も紹介された。
タッチパネルを使って生活情報を入手できる「ホームIT端末」は,VoIP機能を搭載。本体左側のハンドセットを使ってインターネット電話を利用できる。スタイルは一見するとLモード端末のようだ。OSにLinuxを採用しており,HDDを搭載しないかわりにSDメモリーカードスロットを装備する。タッチパネル方式の液晶ディスプレイは4096色表示が可能な8.5型STNで,解像度は800×480ピクセル。
カレンダーやメーラ,アドレス帳,手書きメモといったアプリケーションはROMで搭載。PCを使えないユーザーでも簡単に扱えるネット端末を目指している。「ホームIT端末は,今年3月にOEMで市場に登場する予定」(同社)。
ブロードバンドコンテンツをTV感覚で視聴することを目指した「ブロードバンドTVチューナー」も,参考出品されていた。TVのようにリモコンを使って操作ができるという。アイエム・ネットワークス・ジャパンのインターネットラジオサービス「iM Radio」や,ISAOの提供する総合テレビガイドサイト「ON TV JAPAN」と連携して,ブロードバンドTVチューナー向けにカスタマイズされたサービスを提供する予定だ。HDDレコーダーと地上波TVチューナーも装備しているので,TV放送の録画やタイムシフト視聴もできる。携帯電話のメールで,外出先からの番組予約も可能だ。 発売時期については「ハード自体は今秋ぐらいには発売できるのだが,コンテンツが揃わないことには意味がない。サービス提供の状況次第では年明けになるかもしれない」(同社)。 関連記事 関連リンク [西坂真人,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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