CTC，MPEG2対応のストリーミングサーバを発売

伊藤忠テクノサイエンスはストリーミング配信専業メーカー米nCUBEとMPEG2対応の動画配信サーバの国内販売代理店契約を締結した。

【国内記事】

2002年2月6日更新

　伊藤忠テクノサイエンス（CTC）は2月6日，ストリーミング配信専業メーカー米nCUBEとMPEG2対応の動画配信サーバ「n4ストリーミング・サーバ」（n4）の国内販売代理店契約を締結したと発表した。CTCは今回の提携により，ブロードバンド市場での大規模・高画質のコンテンツ配信ソリューションを強化する計画。価格は未定。初年度の売り上げ目標は8億円。

　n4は，標準の19インチラックに8ユニット搭載できるコンパクトボディながら，1ユニットで約500Mbpsの配信能力を備え，最大構成時（256ユニット）では128Gbspまでスケールアップすることができる。nCUBEによれば，4Mbpsでエンコードした場合，100本から3万4000本のMPEG2動画コンテンツの同時配信が可能だという。また，ホットスワップ機能を装備し，稼働中でもディスクドライブやアウトプットモジュールを交換することができる。

　CTCでは，同社のコンテンツ配信ネットワーク（CDN）プラットフォーム「ex-Media Delivery Suite」にn4を組み込み，高付加価値商品としてCDSP（コンテンツ・デリバリ・サービス・プロバイダー）に売り込んでいく計画だ。

　ex-Media Delivery Suiteは，サン・マイクロシステムズやオラクル，リアルネットワークスなどと開発したコンテンツ配信婦ラットフォーム。著作権管理機能や顧客管理機能，ならびにコンテンツ管理機能などをプリパッケージ化することで，コンテンツ配信ビジネスの早期立ち上げを支援するという。

　「2002年度には，通信キャリアや電力会社のFTTHサービスが本格的に立ち上がると見込まれており，インターネット経由の高画質映像を見たいという需要は高まっている」（CTC）。

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