アルファ・オメガソフト,暗号メールシステム「ZixMail」を発表アルファ・オメガソフトは電子メールの暗号化サービス「ZixMail」を発表した。主に法人市場に向けて販売するほか,将来の電子行政サービスにも適応できるという。
アルファ・オメガソフトは3月5日,米ZixItの開発した電子メール暗号化システム「ZixMail」を国内向けに発表した。ZixMailは,公開鍵とトリプルDES(data encryption standard)方式の暗号化を併用するセキュアなメールシステムだ。同社では主に法人市場に向けて販売するほか,将来の電子行政サービスにも適応させたい考え。 富士通の電子行政モデルルーム「netCommunity」で行われた記者会見には,米ZixItの社長兼CEO,John Ryan氏も同席。コンビニエンスストア大手の米7-Eleven.incや弁護士事務所などでZixMailが採用された例を挙げ,ZixMailの安全性をアピールした。「100以上の大企業や医療機関に加え,米国の政府機関もトライアルベースでZixMailの導入を検討している」(Ryan氏)。
ZixMailは,ZixItが設置したデータセンターを通じて,公開鍵をやり取りする。対応するメールクライアント同士の場合は,公開鍵を取得してメールを168ビットトリプルDES方式で暗号化。受信したユーザーは,サーバから復号用の鍵を取得して閲覧する仕組みだ。
受信者がメールを開くと,受信時間や開封時間を記した受領確認通知書を自動送信する点も特長で,「将来的には電子メールを使った住民票や戸籍謄本の発行などにも対応できる」(同社)としている。
一方,受信側が対応メーラを持っていないときは,メールをサーバ上に保管するサービス「ZixMail.net」を利用する。受信者にはURLが記載された通知書が届き,URLをクリックすればWebブラウザでメールを閲覧できる。ただし,受信者は閲覧前にメールアドレスとパスワードを登録する必要があるほか,閲覧時のセキュリティ機能はSSLのみとなる。 クライアントは,マイクロソフトの「Outlook」に対応したプラグインとして提供されている。アルファ・オメガソフトでは,このほかにもNotesメール用プラグインの開発を進めているほか,多くのユーザーを抱えるシェアウェア「Becky!」などのサポートも検討中だ。 価格は,1クライアントの年間使用料が5900円。企業用にSI事業者を通じて販売するほか,Vecterのダウンロード販売を通じてコンシューマー用途にも提供する。 また,大規模ユーザー向けとして,サーバ側でメールを一括して暗号化する「ZixVPM」,同報メール送信システム「ZixBlast」などもラインアップする予定だ。詳細は下記の通り。
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