個人やイントラネット向けに,ASPとして販売シェアキャストの事業化にあたり,高野氏は「視聴者ではなく,配信側・事業者相手に課金することになるだろう」と,ASPとしての販売を目指す。 「たとえば個人放送局でライブ配信するとなると,3人相手なら大丈夫でも10人ではもう限界がくる。その場合に,シェアキャストの仲介サーバ,接続鍵サーバを,月額数千円程度で利用してもらう」。 今はまだないが,チャット機能なども実装し,コミュニティキャスティングを実現させたいという。 また,企業のイントラネットでの利用も見込む。社員向けに特定の映像を一斉配信する場合に,有効と考えているようだ。 イントラネットの場合,始めからスプリッタなど,ハードウェアを用意すればいいという考えもある。しかし,「シェアキャストはPCにソフトウェアをインストールするだけ容易に導入できる。不要となればアンインストールするだけで済むのがメリット」(同)。 大規模なライブコンテンツを配信する際,中断(つなぎ替え)のリスクを負うかわりに安価に視聴できる「野球でいうと外野席」(高野氏)という位置付けの配信手段など,多くの用途が考えられる。ノードの制御部分はJavaで記述されているため,容易にハードウェアに組み込み可能。そのため,Linuxベースの専用ハード“シェアキャストボックス”を開発することも考えられるという。 高野氏は実験中に行ったアンケートで,「半分が(他人に自分の上り回線を利用されるのは)気持ちが悪いと否定的,もう半分が“連帯感があっていい”とポジティブな回答だった」と話す。 「ただし,当初は大半に拒否されるかと思っていた」(同)。専用ソフトウェアのダウンロードサイトは,予想を上回るアクセスが集中し,“負荷に耐え切れなかった”と,高野氏は笑った。
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