Broadband Weekly Top 10(3月17日〜23日)
CATVインターネットが続々と“8Mbps”に移行する理由

米Terayon製の「TeraPro」は,国内ナンバーワンのシェアを持つケーブルモデム。最近,8Mbps化を宣言した事業者の多くがこのモデムを採用している。

【国内記事】 2002年3月25日更新

1位: NTT「電話回線の線路情報」のススメ

2位: “1MbpsでDVD画質”の理由は? 米On2がVP5を披露

3位: CATV増速の現状と将来〜小田急ケーブルビジョンの場合

4位: Yahoo! BB for “PlayStation 2”が始動。まずはブロードバンドユニットの販売から

5位: eoメガファイバーホームが好調。申し込み2週間で10,000件を突破。FTTHの価格帯は6,000円か

6位: キラーコンテンツ? やっぱアダルトでしょ

7位: So-net,FTTH参入――東電の光ファイバを利用,月額8700円

8位: MIS が「Genuine」商用サービスを発表,月額2400円

9位: 「ラーゼフォン」紫東恵役の声優 川澄綾子のインターネットライブ「Primary Web」,21日夜8時から

10位: 美少女がオンラインで大人の悩みを解決!

 先週の3位にランクインした小田急ケーブルビジョン(OCV)をはじめ,各CATV事業者が続々と下り最大8Mbpsのサービスを提供し始めた。25日には,江戸川ケーブルテレビも4月より料金据え置き(5400円)で増速すると発表している。

 8Mbpsというと,ADSLのフルレートサービス対抗だと考えがちだが,実際は別のところに理由があった。記事中でも触れているが,モデムの仕様だ。

 OCVが採用しているケーブルモデムは,米Terayon製の「TeraPro」。実は,国内シェアナンバー1のケーブルモデムであり,採用しているCATV局は58局(2001年2月時点,代理店のクロスビームネットワークス調べ)に上るという。大手のCATV局では,イッツ・コミュニケーションズ,J-COM系列局,近鉄ケーブルネットワークなどが採用している。

 なるほど。最近8Mbps化を宣言した事業者も多い。これらの事業者がシステム(モデム含む)を変更せずに増速するのは,8Mbpsが限界となるわけだ。

スピードが示すもの

 CATVインターネットの場合,スピードに一番影響するのは,1つのセンターモデムに収容するユーザー数だ。どこまで詰め込むかは,コストとクオリティを天秤にかけるしかないが,スペック一杯にまで収容してしまうと,ユーザー個々のスピードは「Kbps」のレベルにまで落ちるという。これは同時に「(サービスに対する)事業者のスタンスを表している」(OCVの宮原功技術部長)。

 CATVインターネットは,ADSLのように距離に左右されないぶん,遅くなったときの言い訳は難しい。高速化に伴い,事業者に対するユーザーの目も厳しくなりそうだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

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