東電，「電気事業と通信事業を遮断」

東京電力は3月29日，東京通信ネットワークを通じてFTTHサービスを始めた。これに合わせ，通信事業部門と電気事業部門との間で情報を遮断するファイアーウォール措置について詳細を公開した。

【国内記事】

2002年3月29日更新

　東京電力は3月29日，東京通信ネットワークを通じてFTTHサービスを始めた。これに合わせ，通信事業部門と電気事業部門との間で情報を遮断するファイアーウォール措置について詳細を公開した。

　第一種電気通信事業の許可を得るに当たり，電気事業部門で得たユーザー情報などを通信事業の営業などで不公正に利用しないよう，両部門の情報遮断措置が求められていた。同社はFTTHを担当する社内カンパニー「光ネットワーク・カンパニー」を新設，社長直轄の専門組織として独立させる。

　同カンパニーは既存オフィスとは建物，フロア，壁などで物理的に隔絶する上，両部門の社員が遵守すべき事項を定めた情報取り扱い規定を制定。違反した場合は懲戒処分の対象とする。電気事業で築いた営業基盤の利用では，具体的な個々の行為について可否を明文化し，公正競争を阻害しないよう徹底するという。FTTHユーザーに電気料金を優遇するセット割引は行わないとしている。

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