ニュース	2002年5月13日　00:11 AM 更新

都庁で無線LAN実験、東京都が参加企業を募集

東京都総務局は、公共施設における無線LANサービス実験を6月に開始する。東京都庁や都立中央図書館をホットスポット化して利用者のニーズを探る

　東京都総務局は、公共施設における無線LANサービス実験を6月に開始すると発表した。都民サービスの向上を目的として、東京都庁や都立中央図書館をいわゆるホットスポット化するというもの。これに先立ち、5月21日までの日程で、実験に参加する企業を募集する。

　実験期間は、6月〜8月末までの3カ月間程度。予定している場所は、東京都庁第1庁舎の1〜2階、同じく第1庁舎の展望室、第2庁舎の1〜2階、都立中央図書館など。利用者にアンケートを実施し、ニーズの有無などを把握するのが目的だ。実験終了後、結果を公表する予定という。

　募集の対象は、無線LANのアクセスポイントやシステム構築を提供するメーカー、あるいはホットスポットのサービスを行う事業者など。無線LANがWi-Fi準拠のIEEE 802.11b規格であること、そして実験によって発生する費用の応分を企業側が負担をすることが条件となる。

　東京都では「1社に絞ることは考えていない」として、広く参加企業を募る姿勢だ。既に商用化しているサービスのスポットにすることも可能で、1カ所に複数のサービスが混在する場合も考えられるという。

　ただし、中央図書館に関しては、フリーのホットスポットにする考えだ。「図書館では、常駐の職員が来館者に説明することもできる。可能であれば、身分証の提示だけで自由に使える場所にしたい」（東京都総務局）

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東京都総務局IT推進室

[芹澤隆徳, ITmedia]

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