ニュース 2002年5月21日 10:28 PM 更新

NTT東、Mフレッツのデモ――USBキー使用

21日から開催されている「ビジネスシヨウ 2002 TOKYO」会場で、公衆無線LANサービス「Mフレッツ」のデモが行われている

 21日から有明ビッグサイトで開催されている「ビジネスシヨウ 2002 TOKYO」会場で、NTT東日本が提供予定の公衆無線LANサービス「Mフレッツ」(仮称:5月16日の記事参照)のデモが行われている。利用にあたってはPC、無線LANカードのほかに、専用ソフトウェアとUSB接続の認証キーが必要になる。


USB認証キーと、無線LANアクセスポイントの展示。アクセスポイントは、シスコシステムズ製、メルコ製、エンテラシス・ネットワークス製などが展示されていた

 同サービスを利用すれば、店舗などに設置された無線LANのアクセスポイントから、NTTグループの地域IP網経由でISP(インターネット・サービス・プロバイダ)に接続できる。無線はIEEE 802.11b準拠の方式を予定しており、「IEEE 802.11aについては、今後の普及状況などを見極めてから検討する」(説明員)。

 利用の条件は、ユーザーが「Bフレッツ」「フレッツ・ADSL」「フレッツ・ISDN」のいずれかに加入していること。その上で、CD-ROMからPCに専用ソフトウェアをインストールし、NTT東が提供する本人確認のためのUSB認証キーを挿し込めば、パスワードとIDを入力することで無線接続できる。


接続の手順(クリックで拡大)。「Mフレッツ接続ツール」を起動して接続するアクセスポイントを選択(左)、接続が確立したことを確認した後(中央)、「フレッツ接続ツール」でユーザー名とパスワードを入力する(右)

 NTT東日本は、東京など一部地域で6月にも試験サービスを開始する予定。試験サービスの期間は「6カ月程度はとるだろう」(説明員)とされており、商用サービスは早くとも来年の年明けになる見込みだ。

 料金の詳細は現段階では明らかにされていないが、NTT東日本が月額500円、NTT西が月額1000円とする報道もある。この点を確認すると、「確かに、1000円は超えない金額になる」(説明員)。これは、既に商用サービスを開始しているモバイルインターネットサービスの「Genuine」(月額2400円)、NTTコミュニケーションズの「ホットスポット」(月額1600円)、先日発表された「Yahoo! BBモバイル」(月額2280円)よりも安い。

 この料金設定について、説明員は「店舗側からも料金を取っているため」と説明する。「考え方としては“ピンク電話”を設置する場合と同じ。NTTが自らの負担のもと“公衆電話”(=無線LANアクセスポイント)を設置するのでなく、手を上げてもらった店舗にも費用を負担してもらうことで、安価な料金を実現した」(同)。

 今後は、企業に採用してもらうなどビジネスユースも視野に入れ、カフェやレストランほか、各種の店舗に営業をかけたいという。

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関連リンク
▼ NTT東日本

[杉浦正武, ITmedia]

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