ニュース	2002年6月4日　08:38 PM 更新

ルータベンダー各社、ユーザビリティ向上へ連絡会発足

ブロードバンドルーターベンダー4社はこのほど、インターネット接続設定に関するユーザビリティの向上を図る「日本ホームゲートウェイ連絡会」（仮称）を発足することで合意した。用語統一やルータ性能表記のガイドライン策定などを図る

　ブロードバンドルーターベンダー4社はこのほど、インターネット接続設定に関するユーザビリティの向上を図る「日本ホームゲートウェイ連絡会」（仮称）を発足することで合意した。用語統一やルータ性能表記のガイドライン策定などを図る。

　ベンダー4社は、アイ・オー・データ機器とアドテック、コレガ、メルコ。このほか一部保留中のベンダー2社も参加しているという。

　連絡会は、日本インターネットプロバイダ協会（JAIPA）のブロードバンド部会にオブザーバー参加し、接続に関する用語の統一やISP接続パターン表の制定に参加。統一された用語を自社ルータ製品のマニュアルや設定プログラムに順次反映させる。

　またルータの性能表記について、各社の独自性を尊重しつつ、測定の再現性などについてガイドラインを定める。基準が異なるスループット表記などでユーザーと販売店が混乱するのを防ぐのが狙いで、当面は「他社が再現できない性能表記は行わない」をガイドラインとする。

　ブロードバンドの普及が進む一方、ルータを使ってもネット接続できないというトラブルが増え、各社ともサポートセンターへの相談が増えている。だが初心者の増加や用語の違い、ISPごとに異なる接続設定などでユーザーも混乱し、サポートに必要な時間も長くなる傾向にあるという。

　「このままではユーザーサポートはパンク。ユーザーが放置され、ブロードバンド普及を阻害しかねない」として各社とISPが協力して問題に取り組むことにした。将来は接続関連以外の用語統一やIPv6向け機器の標準仕様策定、サポート関連の連絡協議会設置も視野に入れており、幅広くベンダーの参加を呼び掛けている。

[ITmedia]

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