ニュース	2002年6月4日　05:47 PM 更新

NTT-ME、360度リアルタイム動画配信システムを開発

NTT-MEは、360度全方位の動画をリアルタイムに配信できるシステムを開発し、コンテンツプロバイダ向けに6月6日から提供する

　NTT-MEは、360度全方位の動画をリアルタイムに配信できるシステムを開発し、コンテンツプロバイダ向けに6月6日から提供する。ユーザーは360度全方位の撮影が可能なカメラで撮った動画を、マウスで操作して自由に視点を移動できる。同社によると、日本初のサービス。

　同サービスは、ユーザーが配信された動画の視点を好みに合わせて360度の全方位に移動できるというもの。従来、ストリーミング配信用カメラの操作は1人のユーザーしか行えなかったが、同サービスでは同時に最大1万人のユーザーが視点を移動できるという。Windows Media Player/Real Player用のプラグインをダウロードして利用する。

　第1弾としてFM NACK5にサービスを提供。NTT東日本の技術協力を受け、映像配信業界の展示会「Streaming Media Japan 2002」の特設ブースから、FM NACK5の音楽番組を同社サイトで配信する。配信は6月6日、7日の予定。

　NTT-MEは、動画配信サービス「Prime Stage」のオプションサービスとして同サービスをコンテンツプロバイダーに提供する。動画の撮影／制作には日本情報通信の「TotalView360Movie」を利用した。

　サービスは、全方位リアルタイム動画配信サービス（57万円から）のほかに、全方位オンデマンド動画配信サービス（15万円から）、リアルタイム配信時のライブ会場でのエンコーディングサービス、オンデマンド映像配信時の全方位動画ファイル作成サービス（15万円から）、映像配信時の認証／課金サービス（初期費用：30万円、月額7万5000円から）も用意した。

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