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興味のない方には申し訳ないが、国際的サッカーイベントの話題である。本来ならIT専門メディアには関係のないはずのイベントなのだが、なぜかコアなサッカーフリークの多いZDNetでは、この時期、行方不明者が続出する。
某編集長は、休暇をとって全国どころか隣の国まで遠征する計画を立てている。編集部員たちは、Webの速報を平均10分おきにチェック(携帯テレビを持ち込んでいるヤカラまでいる)。日本戦の時間帯ともなれば、各編集部は人影もまばらになる始末だ(もちろん尻拭いは自分ですることになる)。上司が見たらイエローカードの1枚も出てきそうな状況だが、その上司が青い服を着てスタジアムにいるのだからお話にならない。
やむを得ず(?)、先週の火曜日は夕方から自宅作業に移ることにしたのだが、日本戦直前の電車は、まるで朝のようなラッシュ状態だった。どうやら、同じことを考える人が多いらしい。ま、4年に1度のイベントだし……おそらく日本人にとってはそれ以上の価値があるはずだ(と自己正当化しておく)。
こんなとき、インターネット中継があればいい。そう感じた人が全国に1000万人はいたはずだ(ZDNet予想)。しかし、今のところは一部のサイトでダイジェストを配信している程度で、中継サイトはどこにもない。もちろん、あったとしても余程頑強なインフラを持たない限り、アクセスの集中に耐えられないだろう。このような用途では、まだまだインターネットは放送に代わることはできない。やはりP2Pか、などと考える。
ともあれ、全国的なW杯シフトは、おそらく今週金曜日も続くはずだ。しかし、金曜日は比較的早い時間に試合が始まるため、全国の失踪希望者たちには代表選手ばりのテクニックが求められることになるだろう。ちなみに、私は体調が悪くなる予定だ。
[芹澤隆徳, ITmedia]
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