ニュース 2002年6月13日 08:32 PM 更新

ソニー、携帯電話にも対応した動画配信支援サービス

ソニーが従来の動画配信支援サービスを拡張した。CDN事業者と契約してコンテンツの流通網を拡大したほか、携帯電話にも対応している

 ソニーは6月13日、動画コンテンツホルダー向けの配信支援サービス「MediaStage」を発表した。7月よりサービスを開始する。インターネット経由でアップロードされた動画データをソニーがエンコード。提携パートナーであるCDN事業者を通じてエンドユーザーに配信する。ソニーでは企業向けブロードバンドアクセスサービス「bit-drive」のメニューとして動画配信サーバレンタル事業を行ってきたが、MediaStageはそれを強化したもの。初年度は10億円の売上を見込んでいる。

 「コンテンツホルダーだけでなく、eラーニングや企業プロモーションなど、動画配信には大きな需要が見込める」(ソニー)。

 同サービスの最大の特徴は、CDN(Contents Distribution Network)事業者とパートナー契約を結び、配信までを含めたソリューションを構築している点。コンテンツホルダーは、CDN事業者を選択できるほか、配信地域やユーザーの回線速度も指定できる。サービス開始時には、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)、富士通が参加している。「これまではソニーが配信を代行していたが、CDN事業者と協力することで、コンテンツホルダーにより多くの流通経路を用意できる」(ソニー)。

 対応する配信プラットフォームは、Windows Media、Real Video/Audio、QuickTime、ならびにソニーの独自フォーマットであるMotionViewerの4種類。

 また、MediaStageでは、携帯電話向けの動画配信サービスも用意。NTTドコモの次世代携帯電話「FOMA」向け動画配信サービス「V-Live」で採用しているPacket Videoのほか、i-motion、M-stage Visualに対応。KDDIのezmovieもサポートした。


コンテンツホルダーが使用する入力画面。ブラウザ上で色補正やロゴの挿入といった編集が可能。ソニーによれば、複数のフォーマットを同時にエンコード処理するため、処理時間は「従来よりも10分の1程度に短縮できた」という


Packet Video対応は今年の8月、それ以外の携帯電話向けフォーマットについては「順次対応」としているが、発表会場では実際にMediaStageを利用したという動画配信のデモンストレーションも行われた

 料金は定額制。1フォーマットにつき、5時間までが6万円、10時間までが11万円、25時間までが27万円、100時間までが90万円などとなっている。なお、初期費用として3万円が必要になる。

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[中村琢磨, ITmedia]

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