日本テレコム、無料アップグレード停止でユーザーに謝意日本テレコムは6月24日、イー・アクセスの回線を使った新メニュー「ODN ADSLプラン」を正式に発表した。しかし、それに伴う8Mbps無料アップグレードキャンペーンの終了が波紋を呼んでいる
日本テレコムは6月24日、「J-DSLパーソナル」の営業譲渡(5月28日の記事を参照)に伴う、イー・アクセスの回線を使った新メニュー「ODN ADSLプラン」を正式に発表した。月額料金は譲渡前と同じ2880円で、初期費用は従来よりも800円安い。しかし同時に、8Mbpsへの無料アップグレードが停止されることになり、ユーザーに衝撃を与えている。 日本テレコムは、J-DSLパーソナルを全国842のNTT収容局に展開していた。しかし、このうち8Mbps対応の設備を導入していたのは169局にとどまる。イー・アクセスの設備を利用するODN JDSLプランの発表により、これが一気に8府県473局にまで拡大することになる。
しかし、新プランへの移行は、一部のユーザーに思わぬ出費を求めることになった。というのも、日本テレコムはJ-DSLの設備増強を前提として、1.5Mbpsから8Mbpsへの無料アップグレードを約束していたからだ。これは、該当するNTT局の設備が8Mbpsに対応した場合、ユーザーは費用・手続きなしで8Mbpsに変更できるというもの。位置付けとしては「キャンペーン」だが、期限は設定されていなかった。
しかし、収容局の8Mbps対応はなかなか進まず、ODN ADSLプランへの移行とともに無料アップグレードは停止。多くのユーザーが、8Mbpsへのアップグレードが可能になったとたん、切り替えには新規加入時と同じ初期費用が必要になってしまった。もちろん、既に8Mbpsに移行している、あるいは従来の1.5Mbpsコースをそのまま使い続けるといった場合には、切り替え費用が発生することはない。 無料アップグレードは、J-DSLのセールスポイントの1つとなっており、21万5000人のユーザーの中には、これを見越して加入を決めたケースも多い(6月3日の記事を参照)。日本テレコムは、「アップグレードできなかったユーザーには申し訳ないが、了承してほしい」として理解を求めているが、釈然としない印象が残るのは確かだ。 日本テレコムでは、ODN ADSLプランの発表と同時に、すべてのユーザーに告知のメールを送信した。内容は、営業譲渡と新プランに関する報告と無料アップグレード終了の案内だ。 「誠に勝手ながら、本営業譲渡に伴い8Mbpsへの無料アップグレード対象局の拡大を終了させて頂きます。8Mbpsへのバージョンアップに至りませんでしたエリアのお客様には、深くお詫び申し上げます」(メールより抜粋)。 関連記事 イー・アクセスのJ-DSL買収で気になること イー・アクセス、日本テレコムのADSL事業を買収 日本テレコムがADSL網売却? の捨てきれない可能性 関連リンク D-DSLサービスをご利用のお客様へ(ODN) ニュースリリース(イー・アクセス) 日本テレコム イー・アクセス [芹澤隆徳, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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