ニュース 2002年7月2日 11:25 PM 更新

ブロードバンド世帯普及率は18.5%――「インターネット白書2002」

7回目の刊行となる「インターネット白書2002」はブロードバンドに力点を置いた。今回から、「ブロードバンド普及世帯率」という項目も設けられている

 インプレスは7月2日、「インターネット白書2002」を発表した。今回で7回目となる2002年版は、「ブロードバンドユーザーの利用実態」をテーマに掲げ、最新のインターネット動向をまとめている。同白書は、インターネット協会が監修を担当、調査会社のアクセスメディアインターナショナル(AMI)が調査に協力している。

 同白書によると、2002年2月時点での国内インターネット人口は4619万6000人。昨年から、1356万人増えた。「ブロードバンドへの関心から需要が上向き」(インプレス)、成長率は前年比141.55%となった。2002年末には5430万人に達する見通しだという。また、インターネットの世帯浸透率(利用場所や機器に関係なく、1世帯に1人以上インターネット利用者がいる割合)は62.6%となり、全世帯の過半数を超えた。

 2002年版より新たに項目が設けられたブロードバンド世帯普及率。それによると、インターネット利用世帯のうち18.5%がブロードバンドを利用しているという結果が出た。サービス種別では、ADSL/xDSLが昨年の0.8%から20.1%へと約25倍に増加した。CATVは8%から10.1%へと微増。FTTHは0.6%にとどまっている。

 さらに、ブロードバンドユーザーとナローバンドユーザーについて、有料情報サービスの利用動向を比較。利用者の割り合いは、ブロードバンドユーザーが14.7%で、ナローバンドユーザーの2倍。また、同調査では「ブロードバンドポータル」と呼ばれるブロードバンドユーザー向けに動画配信などのサービスを行っているサイトは「不人気」(AMI)であることが分かった。「実際にブロードバンドポータルサイトを利用しているのは現状では約2割と少数派」(同)。

 505人のユーザーに対してアンケートを行ったところ、「ブロードバンドポータルサイトは利用していない」と答えたのが47.5%と約半数。上位にランクインしたブロードバンドポータルも「BIGLOBEブロードバンド」(4.8%)、「Broadband@nifty」(4.0%)、「ODN Broadband」(2.2%)と軒並み低調である。ブロードバンド環境が整備されてきたことから、今後は、ユーザーをいかにして有料コンテンツに誘導するかが課題となるだろう。

 インターネット白書2002は7月5日発売で、価格は4800円。また7月20日からは、99年/2000年/2001年版インターネット白書の電子書籍版を「Kacis Book.net」でダウンロード販売する。価格は3000円。

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▼ ニュースリリース

[中村琢磨, ITmedia]

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