ニュース 2002年7月3日 11:47 PM 更新

ソニーグループなど5社、NetMDのキャンペーン

レーベルゲートとソニーグループ4社は、音楽配信事業のさらなる発展を目指したキャンペーンを実施する。ユーザーに、サービス利用法の周知を目指す

 レーベルゲートとソニーグループ4社(ソニーマーケティング、ソニースタイルドットコム・ジャパン、ソニーコミュニケーションネットワーク、ソニーファイナンス)は7月3日より、オンラインでの音楽配信を推進する「Network Music Style(NMS)キャンペーン」を開始する。5社が協力するかたちで音楽配信サービスを紹介するポータルサイトをオープンしたほか、今後関連ハード・ソフトの購買者などを対象にプレゼントキャンペーンも実施する。


本日オープンしたNMSのポータルサイト

 サイトでは、実際にユーザーが楽曲をダウンロードしてから、NetMDプレイヤーで音楽を視聴するまでのプロセスが、順を追って紹介されている。ネット初心者にも配慮したつくりになっており、説明はSo-netのADSLコース入会方法や、課金決済の仕組みにもおよぶ。

 ソニーマーケティングのシニアマーケティングマネジャー、高橋伸氏は「以前NetMDを発表したときは、“ネットワークにつながるMDが登場した”と打ち出すばかりで、具体的な説明が足りなかった」と話す。

 今回はカタログやリーフレットなども用意して、ユーザーに一連の手順を理解してもらう考え。「ユーザーにNetwork Music Styleというスタイルを提案したい」という。


ソニーマーケティングの高橋氏

 7月中旬からは順次、銀座ソニービルや梅田BIGMAN広場などで体験イベントを実施する。また、NetMD対応オーディオ商品を購入したユーザーにレーベルゲートの楽曲を3曲プレゼントしたり、バイオMXシリーズ/バイオノートNVシリーズを購入したユーザーに、MD&CD-R各10枚をプレゼントする。

メインユーザーは25〜35才の、多忙なビジネスマン?

 現在、音楽配信事業はまだ、それほど多くのユーザーを獲得していない状況(記事参照)。高橋氏も、今回のキャンペーンの関係者ですら、音楽をダウンロードする習慣のない人が少なからずいると認める。

 「現在のメインのユーザーは、25才から35才までの男性で、決済方法は圧倒的にクレジットが多い。おそらく、多忙であまりレンタルCDショップにいく時間のないビジネスマンなのではないか」。中高生にももっとサービスを利用してほしいが、彼らのライフスタイルは携帯電話で完結しているため、なかなか難しいと分析する。

 しかし、最近になってダウンロード料金を一曲200円に設定する事業者が増えてきた(記事参照)。また、ADSLの回線数も順調な普及も見せている(記事参照)。周囲の環境は、確実に整いつつある。

 加えて、NetMDウォークマン「MZ-N1」の売れ行きも好調だ。高橋氏は「通常のMDウォークマンと比べて、実売価格で6000〜7000円高いにも関わらず、ほぼ同数が売れている」と紹介。具体的な販売台数は明らかにしなかったが、当初の見込みより倍のペースで推移しているという。

 同氏はまた、キャンペーンを通して、関連各社の横のパイプが太くなったと強調。これまで個々の企業で取り組んでいた普及への試みを統合し、事業のさらなる発展を目指すとした。

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関連リンク
▼ キャンペーンのポータルサイト

[杉浦正武, ITmedia]

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