「Wi-Fi5」から「Wi-Fi CERTIFIED 802.11a」へ無線LAN機器ベンダーの業界団体WECAは、IEEE 802.11a製品のWi-Fi認定作業を間もなく開始する。認定された製品には、新ロゴマークとともに、性能を示すラベルも貼付されるという
WECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance)は7月4日、「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」で会見を行い、IEEE 802.11a(以下11a)のWi-Fi認定作業を間もなく開始することを明らかにした。また、通称「Wi-Fi5」といわれていた11a版の正式名称は「Wi-Fi CERTIFIED 802.11a」に決定。認定された製品には、新ロゴマークとともに、性能を示すラベルも貼付される。
来日したWECAのDennis Eaton会長は、「今年第3四半期には11aの認定テストを始める。第3四半期中か、第4四半期には最初のWi-Fi認定製品群が発表されるだろう」と見通しを語った。初回は10社以上の製品がテストされる予定だという。
同時に、WECAは、7月1日から東京とシンガポールに新しいWi-Fi認定ラボを設置したことを発表した。これは、対象製品の増加にくわえ、WECAのメンバー構成が変化しているため。既に367製品がIEEE 802.11bのWi-Fi認定を受けているが、その数は依然増え続けており、とくに無線LAN搭載のホームゲートウェイやプリントサーバなど、製品の多様化がそれを後押ししている。無線LAN製品に参入する企業も増え、「現在のWECA加盟企業82社のうち、半数近い45%がアジアに本拠を構えている。1年前は25%であり、増加率では欧米を上回った」(Eaton氏)。 WECAは米国(カリフォルニア)と英国(ロンドン)にラボを持っているが、今回の発表で一気に倍の4カ所となり、処理能力が大きく向上する。なお、東京のラボは、高井戸にあるアジレント・テクノロジーの研究所内に設けられ、11aの認定作業も手掛ける予定だ。 しかし、Wi-Fiの認定は処理が煩雑で時間がかかり、また製品あたりの検証費用が1万5000ドル(11b、11aとも)と高額なため、機器ベンダーからは不満の声も聞こえてくる。WECAアジアマーケティング担当の富樫浩氏は、この点について「(製品自体が増えているため)ラボが増えても認定作業に要する期間の短縮はあまり期待できない。しかし、日本のベンダーはアジレントに直接アクセスできるぶん、利便性は向上するだろう」と話していた。
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