ニュース 2002年7月10日 00:55 AM 更新

三鷹市の小学生も使っている動画配信システムとは?

三鷹市の小学校で進行中の、ブロードバンドを利用した教育プロジェクト。その中で使用されている動画配信システムとは、どんなものだろう

 コンテンツ・ソフト開発およびウェブ関連コンサルティングを手がけるロペは7月10日、ストリーミングコンテンツ管理システム「Movie Station」の説明会を開催した。同システムはもともと、三鷹市の小学校を対象とした地域連携教育プロジェクト(記事参照)向けに開発されたもの。6月11日からは、システムをパッケージ化して幅広く販売を開始している。

 Movie Stationは、動画のエンコード、DB(データベース)登録、アップロードといった一連の作業を、Webブラウザ経由で実行できるシステム。ユーザーは映像素材を用意するだけで、手軽に動画を配信できる。構築にあたっては、サーバアプリケーションソフトウェアのライセンス(1ライセンス90万円+サポート費用)を購入するほか、別途、DBサーバと配信用のRealServerを用意する必要がある。


ユーザーはWeb上で動画を登録・管理できる(左写真)。視聴者側は動画のポータルサイトにアクセスして、サムネイル表示された画像から映像を選択・視聴する(右写真)

 動画の登録時には、公開期間の設定や、ダウンロードを許可するか否か、また視聴時にパスワードを要求するかの設定も行える。アーカイブ化された動画は、キーワードなどから検索可能だ。

 管理側はシステムに参加するユーザーの権限を、個別に管理できる。これによって“視聴のみ行えるユーザー”なども設定可能。たとえば、先生と生徒で権限を分けて設定することが考えられるという。

 三鷹市の例では、東京教育センターにMovie Stationを導入して映像を蓄積。三鷹ケーブルネットワーク経由で、市内4校に配信する構成をとった。現在は学習教材や観察記録、保護者向けのビデオメールなどが配信されているという。参加校は今後、11校まで拡大する予定だ。

 「教育機関のほかに、一般事業法人にも活用してもらいたい。業務マニュアルのアーカイブ化や、研修映像の配信といったソリューションが考えられる」(ロペ)。


会場では、市場におけるMovie Stationの位置付けも示された。エントリーレベルの安価なシステムで、特定のベンダーに依存しないという自由度の高さもウリだという

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[杉浦正武, ITmedia]

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