ニュース 2002年7月15日 04:17 AM 更新

Broadband Weekly Top 10(7月7日〜13日)
みんな、ADSLのスピードが気になる?

一般向けのブロードバンドサービスは、基本的にすべてベストエフォート型。カタログ値通りのスピードが出る人は幸運といえる。ただ、アクセス回線だけ高速化しても、コンテンツを快適に視聴できるわけではない

1位: Broadband:みんなのADSL、スピードはどれくらい?――C-NEWS調査

2位: Broadband:コクヨ&MS、「XPユーザーは1年間タダ」の理由

3位: Broadband:ADSLの選択、カギは“ワンコイン”?

4位: Broadband:無線LAN、時代は“デュアルモード”へ

5位: Broadband:ADSL、330万回線に――ややペースダウン?

6位: Broadband:Yahoo!BBが約66万回線に

7位: Broadband:Yahoo! BB 12M、本日より第2次モニタを1万人募集

8位: Broadband:アッカが始める「IPv6/IPv4デュアルサービス」とは?

9位: Broadband:NTT-BBが話す、ブロードバンドの「課題と対策」

10位: Broadband:イチから学ぶ「FF XIをプレイするのに必要なもの」

 ベストエフォート〜直訳すると「最善の努力」。一般向けのADSLは、基本的にこのベストエフォート型サービスだ。スペック上は12Mbpsであったり、8Mbpsであったりするが、カタログ値どおりのスピードが出る人は幸運と言える。

 それだけに、他のADSLユーザーがどの程度出ているか、少し気になるトコロだ。ちなみに、わが家のADSLはリンクスピードで1.6MbpsほどCATVのほうは実効2〜3Mbpsでる。「1人暮らしのくせに、何故2回線も必要なのか」とか、細かいツッコミはしないでほしい。

 ところが、C-NEWSの調査によると、8M ADSLの平均スピードは、約2.7Mbpsだという。今回の調査では、Web上のスピード計測サイトを利用してユーザー自身が測定しているので、NTT収容局とのリンクスピードや地域IP網内の計測サイト(NTT東西の場合)より、インターネット上の実効スピードに近い数字を導き出しているはず。ちょっと羨ましい。

ボトルネックはさまざま

 ところで、15日に行われた「マルチバンドCM」の発表会では、Jストリームが興味深い資料を提示した。

 これは、300Kbpsを上限とするマルチビットレートのストリーミングコンテンツに対し、ユーザーが実際に接続している速度を集計したもの。グラフを見ると、3つの山があることが分かる。1つは40Kbpsあたりで、これは56KbpsモデムやISDNユーザーがまだ多いため。2つめの山は220〜250Kbpsの部分。3つめが上限の300Kbpsに近いトコロだ。


Jストリームは、主要ISPのネットワークに直結した全国20カ所の拠点を持っている(ISPのNOCにサーバを置いている)。それでも300Kbpsで接続できるユーザーは限られている

 ADSLの平均実効速度が数Mbpsという単位であれば、もう少し右端の棒が伸びていてもよさそうに思える。ボトルネックになっているのは、NTT局同士を結ぶ中継網か、回線事業者と上位ISPを結ぶ回線か、はたまたISP同士のネットワーク接続あたりだろうか?

 これらは、いわゆる「ミドルマイル問題」として注目を集めている部分。どうやら、アクセス回線の最大速度より、目を向けなければならない部分がありそうだ。

 いや、別にわが家の8M ADSLが平均値を下回っているから言うわけではないのだけれど……。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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