ニュース 2002年7月17日 03:10 AM 更新

スカイリーのP2Pミドルウェアを用いて8社がアプリ開発

「たまごっち型P2P端末」開発で知られるスカイリー・ネットワークス。同社のP2Pミドルウェアを活用して、さまざまな企業がビジネスを狙っている

 WIRELESS JAPAN 2002のスカイリー・ネットワークスのブースでは、8社によるデモが行われている。いずれも、スカイリー・ネットワークスのP2Pミドルウェア「DECENTRA」(4月9日の記事参照)を活用したアプリケーション/ソリューションで、将来性を見込んで開発に参加した。

出展企業一覧

企業名展示内容
レスキューナウ・ドット・ネット被災地でP2Pにより情報インフラを整備するソリューション
内田洋行ショッピングモールなどでP2Pにより商品検索するサービス
ネットイヤーグループIMアプリケーション(◆/broadband/0207/16/netyear.html◇昨日の記事参照◆)
サイバード携帯電話にプリインストールされているコミュニケーションアプリのP2P版
ナムコ携帯電話にプリインストールされている相性ゲームのP2P版
富士通プライムソフトテクノロジCRM機能を付加したホットスポットサービス
産業技術総合研究所小型端末による公共掲示板
富士通ビーエスシーコンテンツ変換サービスとP2Pを組み合わせた配信システム

 スカイリー・ネットワークスの梅田英和社長は、これだけの企業から開発提携の話を受けたことを「意外だった」と笑顔を見せる。

 この流れに沿って、DECENTRAを利用したアプリケーションを開発可能なスターターキットを20セット限定、55万円で販売することを決めた。キットには、4月に発表した“たまごっち型ガジェット”2個と、PC上でアプリケーションを開発して、それをガジェット内にインストールできるSDK(CD-ROM)が同梱されている。

ガジェットも動作

 ブースでは、これまでモックアップだったガジェットも実際に動作している。ただ、携帯端末と接続を想定しているため、コネクタ部分の詳細を詰める必要があるという。


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 「コネクタ部分は、キャリアによって違うのが難点だ。もっとも、“NTTドコモ向け”“au向け”“J-フォン向け”の3種類ぐらいのガジェットを用意するだけですむと考えている」(梅田氏)。

 実際の製品化には、玩具メーカーなどの協力が必要になる見込み。手をあげてくれるところがあれば、早期に製品化できるだろうという。

 複数の企業がDECENTRAを活用したアプリケーション/ソリューション開発を進めている今、特にスカイリー・ネットワークス自ら、ガジェットを開発する必要もないようにも思える。しかし梅田社長は「このガジェットはスカイリーの顔。開発は進めたい」と、こだわりを見せていた。

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関連リンク
▼ スカイリー・ネットワークス

[杉浦正武, ITmedia]

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