ニュース 2002年7月22日 11:06 PM 更新

アイ・オー、“ホットスポット対応”の無線LAN製品を発売

アイ・オー・データ機器は、アクセスポイントの設定を保存・切り替え可能なユーティリティを無線LAN製品に添付する。自宅や会社、ホットスポットなど複数の場所で無線LANを利用するユーザーを想定したもの

 アイ・オー・データ機器は、IEEE 802.11bに準拠した無線LANアダプタ3製品をリリースした。いずれもアクセスポイントの設定を容易に切り替えることのできるユーティリティを添付。「今後、需要が増えるホットスポットを想定して開発したもの。設定プロファイルを保存しておくことで、簡単に接続先を変更できる」(同社)という。


左から「WN-B11/PCMH」「WN-B11/USBH」「WN-B11/CF」。PCカードタイプのWN-B11/PCMHは、米Intersilの最新チップ「PRISM3.0」を採用

 新製品は、USB接続の「WN-B11/USBH」、PCカードタイプの「WN-B11/PCMH」、コンパクトフラッシュType2の「WN-B11/CF」。いずれも7月下旬に出荷を開始する。価格は下記の通り。

製品名概要価格
WN-B11/USBHUSB接続アダプタ9800円
WN-B11/PCMHPCカードType27500円
WN-B11/CFコンパクトフラッシュType2対応1万3000円

ユーティリティで簡単切り替え

 アイ・オー・データの新ユーティリティは常駐型だ。設定画面を開くと、まず接続可能なアクセスポイントの一覧を表示してくれる。SSIDのみならず、モードやチャンネル、WEP暗号化の有無なども分かる点は便利だ。


設定ユーティリティ。直感的に操作できるグラフィカルな画面構成

 目的のAPをダブルクリックすれば、プロファイルの設定画面が開く。任意の名称を加え、必要に応じてWEPキーを書き込む。これを保存しておけば、いつでもタスクトレイ上で切り替えが可能になる。

 もう1つの便利な機能が「統計状況」だ。これは、過去2分間を遡り、「リンク速度」「電波強度」「リンク品質」をグラフ化するというもの。アクセスポイントとの接続状況を視覚的に把握できる。

 「ホットスポットの中にも電波状況の良い場所と悪い場所がある。統計状況をもとにホットスポットの“スウィートスポット”を見つけることができるだろう」(同社)。


統計状況の画面。横が時間軸(左端が現在の状況)。なお、CFタイプの「WN-B11/CF」に添付されるユーティリティは統計情報に非対応

 機能面で多少の差はあるものの、同様の設定ユーティリティは他社製品でも提供されている。しかし、アイ・オー・データによると、「設定を保存して配布できる」のが差別化のポイントだという。「社内LANを無線化した場合など、管理者が個々のクライアントPCを設定してまわるケースがある。SSIDやWEPキーを一括保存したプロファイルを配布することで、煩雑な作業から開放されるのがメリットだ」。

 なお、同社では既存製品の「WN-B11/PCM」(PCカードタイプ)に対しても同様の設定ユーティリティを提供する予定であり、既に開発は終了しているという。ただし、USB接続の「WN-B11/USB」については「検討中」だ。

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▼ アイ・オー・データ機器
▼ ニュースリリース

[芹澤隆徳, ITmedia]

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