ニュース 2002年7月29日 11:28 PM 更新

Broadband Weekly Top 10(7月21日〜7月27日)
懲りない大阪の“ワン切り業者”

大阪を混乱させたワン切り事業者は、事務所に200を超える電話回線を引き込み、1分間に20回程度のペースで発信していたという。そのうえ、警告を受けても同じことを繰り返す。一般ユーザーには、なんとも迷惑な話だ

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 相手が電話に出る前に切り、着信履歴をみて発信したユーザーにテープなどを聴かせて料金を請求する“ワン切り”。その行為が迷惑なのはもちろんだが、大阪では多くの電話利用者が副次的な被害を受けた。29日月曜日にも同様の障害が発生し、NTTは契約約款の修正を本格的に検討している。

 このワン切り事業者は、大阪市北区の事務所に200を超える電話回線を引き込み、専用のサーバを設置して1分間に20回程度のペースで発信していたという。そのうえ、警告を受けても同じことを繰り返す厚顔さ。一般ユーザーには、なんとも迷惑な話だ。

 また、迷惑なのはNTT西日本にとっても同じ。相手に発信させることが目的のワン切り電話の場合、その場で相手が出てしまっては意味がないため、ほとんどは不完了呼となる(NTT用語で通話の成立しない電話発信のこと)。つまり、NTT地域会社にお金は入らない、ひたすらネットワークを圧迫するだけの不良トラフィックだ。

 29日の午前10時58分、NTT西日本はワン切り業者の持つ200以上の回線を利用できないようにすることで問題を解決。午前11時42分に至り、大阪府など広い範囲に影響が出た「つながりにくい」問題は解消した。

 さて、その後、ワン切り業者の回線がどうなったか? 同日の15時頃にNTT西に確認したところ、まだ停止したままだった。本来なら、「ネットワークへの負荷がなくなったと確認されれば当該回線に対する規制も解除される」(NTT西)はずなのだが……ときには例外も悪くない。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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