ニュース	2002年8月1日　05:22 PM 更新

ワン切り業者の契約解除も　NTTが約款変更を申請

NTT東西は、通信障害を引き起こす可能性がある大量発信が繰り返された場合、契約を解除できるよう新約款の認可を申請

　関西地区で「ワン切り」業者による大量発信で通信障害が起きた件で、NTT東西地域会社は8月1日、大量発信で障害が起きた場合に回線を停止した上、さらに同様の行為が繰り返された場合は契約を解除できるとするよう契約約款の変更を総務大臣に認可申請した。

　機械的に行われた大量の「不完了呼」の発信による輻輳（ふくそう）に対応するため、約款変更で契約者側の責任を明確化する。

　変更する約款では、

• 特定の回線から故意に多数の不完了呼が発生し、輻輳が生じる恐れがあるとNTT側が認めた場合、回線を停止する。

• その回線から同様の行為が繰り返される場合は、その契約者の回線契約を解除する。

• 新たに契約の申し込みがあった場合、申し込み者が同様の行為を行う恐れがある場合には、申し込みを承諾しない。

　7月29日に発生した通信障害では、原因となったワン切り業者の回線を強制停止する初めての措置に踏み切った。ただ今後も通信障害がひん発する恐れがあり、原因となる契約者の契約解除にまで踏み込んで安定性を確保する。

　新約款は「認可後速やかに実施する」としている。

関連記事
大阪の通話障害、原因は“ワン切り”？
NTT西、“ワン切り業者”の回線をストップ
NTT西、別のワン切り業者に回線切断を事前警告

関連リンク
ニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---