ニフティ、ゲームソフトの有償ストリーミング配信サービス@niftyは、“ストリーミング方式で”アプリケーションを配信する「Software on Demand(以下、SoD)」の提供を開始した。月額利用料は500円〜1,000円
@nifty(ニフティ運営)は、ストリーミング方式でアプリケーションを配信する「Software on Demand(以下、SoD)」の提供を開始した。月額利用料は500円〜1,000円。 最初に提供されるのは、インターレックスや日本ファルコムなど老舗ゲームメーカー8社から提供される懐かしのゲーム9タイトル(一部8月中旬から9月上旬配信)。これらのタイトルは、パソコンゲームメーカー団体のJCGAとの提携により配信される。 利用できるのは、ブロードバンド環境を持つ@nifty・Combo会員。ソフトウェアのストリーム配信という性格上、配信時には最低でも256kbps以上、できれば8MbpsのADSL回線以上のブロードバンド環境が望ましいため、ナローバンド環境のユーザは除外されてしまう。ただし、ゲーム自体はキャッシュで動作するため、回線環境に左右されることはないようだ。対応するOSは、現時点ではWindows95/98/MEのみとなっている。Windows 2000/XPへの対応は今秋以降になるという。マニュアルはPDF形式もしくはHTMLページで配布される。 SoDは、起動に必要なソフトウェアだけを先に配信したあとで、残りを配信するというストリーム配信技術によって実現されている。配信されるソフトウェアは暗号化されて個々のパソコンに保存されるため、初回だけは起動に時間がかかるものの2回目以降はすぐにゲームを開始できる。また、暗号化されているため、セキュリティだけでなく、不正コピーや中古販売といった販売上の問題もクリアされている。 この技術は、富士通が5月にリリースした「Applications on the Fly(AppFly)」をベースに、米Exent Technologiesの配信技術を活用したサービスである。Applications on the Flyは、PC用アプリケーションをストリーミング配信するアウトソーシング。 今後、@niftyは新作を含めたゲームタイトルの拡充、教育ソフト・実用ソフトの提供、新作ソフトのプロモーションのみならず、件数課金や月額課金での複数ソフト提供などの課金システムのバリエーション化を予定している。 また、ネットワーク対応やコミュニケーション機能についても、計画しているという。特に、@niftyではEyeballパティオLiteの提供を開始したこともあり、ビデオチャットなどのコミュニケーション機能を利用してSoD全体を盛り上げたいと考えているようだ。 同社では、まずはゲームタイトルの配信によってソフトウェアのストリーミング配信市場を確立したい考えでおり、2003年度末で3万人の利用者獲得を目標としている。 第一弾として配信開始を予定しているタイトルは以下のとおり。利用料は10月末までの特別価格だが、11月以降の利用料についてはゲームメーカーとの合意がなされていないため未確定となっている。@niftyとしては、10月末までの利用動向を見てから、11月以降の提供状況を検討したいということのようだ。 ■8月5日サービス開始 ・キッチンぱにっく:インターレックス 月額:500円(パッケージ標準価格5,800円) ・羅刹:工画堂スタジオ 月額:1,000円(パッケージ標準価格8,500円) ・大戦略VII:システムソフト・アルファー 月額:1,000円(パッケージ標準価格11,800円) ・高校野球道EX:日本クリエイト 月額:800円(パッケージ標準価格4,800円) ・ヴァンテージマスターオンライン:日本ファルコム 月額:500円(ダウンロード価格1,980円) ・銀河英雄伝説VI SG:ボーステック 月額:600円(パッケージ標準価格3,600円) ■8月中旬サービス開始 ・イースI完全版:日本ファルコム 月額:600円(パッケージ標準価格3,800円) ・マリオネットカンパニー2:マイクロキャビン 月額:600円(パッケージ標準価格6,800円) ■9月上旬サービス開始 ・Disc Station Online:コンパイル 月額:500円 なお、SoDと同様のサービスは、NTT-MEが20本のゲームタイトルをストリーミング配信するということで、7月14日までWAKWAKキャストとgooGameで無料配信していた。現在、この無料配信実験は終わっており、実験用サイトも閉じられている。 関連リンク Software on Demand [ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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