ニュース 2002年8月6日 10:48 PM 更新

人気オンラインゲーム「Ragnarok Online」、日本で本格稼働

国内でも熱狂的な支持を集めている韓国の人気オンラインゲーム「Ragnarok Online」。開発元のGravityとガンホー・オンライン・エンタテインメントが提携。日本に本格上陸する

 韓国の人気オンラインゲーム「Ragnarok Online」(ラグナロクオンライン)が、日本での本格サービス開始に向け動きだした。Ragnarok Onlineを提供する韓国のGRAVITYは8月6日、日本における独占的なゲーム運営に関して、ガンホ―・オンライン・エンターテインメントと提携することで合意したと発表した。ガンホ―は、Ragnarok用のサーバを国内に設置。8月12日よりベータ2の運用を開始する。

 Ragnarok Onlineは、韓国人の漫画家、Lee Myougjin氏のファンタジーコミック「Ragnarok」の世界をベースにした多人数同時接続型のロールプレイングゲーム。プレイヤー同士でパーティを組んだり、複数のパーティを組み合わせてギルドを結成したりできるなど、コミュニケーション性を重視しているのが特徴だ。



「2Dと3Dが組み合わさったグラフィックは、日本人の感性にマッチするデザイン」(Kim社長)。新しいシナリオがどんどん追加されていくため、「クリアしたからといって、ゲームに飽きることはない。Ragnarokは常に成長し続ける」(同氏)という

 Gravityでは、2001年11月に日韓同時に一般ユーザーによるテストを開始。2002年6月時点でテスターは韓国で延べ250万人、日本では同50万人が参加するなど、大きな盛り上がりを見せている。また、韓国では8月1日より月額2200円の有料サービスに移行しているが、登録者数は10万人、同時接続ユーザー数は2万5000人を超えるなど、「非常に好調なスタートを切れた」(GravityのJung Ryool, Kim社長)。なお、国内については、有料化の時期や価格体系は現在のところ未定。

「新しいワンダー」

 Ragnarokの国内運用を担当するガンホーは、もともと、オークションサイトの運営企業だった。今年7月に、社名をオンセールからガンホ―に変更し、一部を除いてオークション事業から撤退した。「オークション事業は堅調に進んでいたが、大きな成長は見込めなかった。オークションシステムのASPサービスは継続するが、今後はガンホーとしてオンラインゲーム事業に注力していく」(孫泰蔵社長)。

 Ragnarokでは、個人情報が流出する事件が相次いでおり、セキュリティ面への不安が指摘されている。そのため、国内への本格展開にあたり孫社長は「セキュリティには万全を尽くす。オンセールとして培ったサーバの運用ノウハウや、カスタマーサポート、ならびにユーザー管理/課金システムは、オンラインゲームの運営にも役立つ」と強調した。


GravityのKim社長(左)と孫社長(右)

 孫社長は、Ragnarokで「100万人のユーザー獲得を目指す」と意気込みを語る。「国内でのRagnarok人気にはすごいものがある。今年5月にはユーザー自らが主催したRagnarokのオフラインファンイベントには6000人以上が参加した。韓国でもこのような動きは見られない」。なお、第2回のオフラインイベントが9月末に開催される予定だが、ファンの熱気に触れるために、孫社長も参加するかもしれないという。

 さらにガンホ―では、Ragnarokの運営だけではなく、インターネットカフェへの販売や攻略本・ムックへの展開ならびにキャラクターグッズの開発など、周辺ビジネスにも取り組んでいく。

 ちなみに、社名のガンホー(gung ho)とは、「前向きで情熱的な」「熱狂的な」という意味。これには、オンラインゲーム事業で「ブロードバンド時代に新しいワンダーを提供したい」という孫社長の熱意が込められている。

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関連リンク
▼ Ragnarok Online公式ホームページ

[中村琢磨, ITmedia]

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