LifeStyle：「ヴァナ・ディール戦記」外伝：グチをいわせて……

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2002年8月9日　09:26 PM 更新

「ヴァナ・ディール戦記」外伝
グチをいわせて……

長期にわたって連載（？）放置し、編集部内で白い目で見られる記者。だが、中断にはそれなりの理由があった。記者がまきこまれた、FF XIのトラブルとは？

　前回のファイナルファンタジー（FF） XI体験記を掲載して以来、長い歳月が流れた。もはや、記者のシーフは強力に成長し、向かうところ敵なし……のはずだったが、実は依然として、低レベルに留まっている。

　この間、連載もストップしたままで、職場での風あたりも厳しい。先週などは編集会議で、「ヴァナ・ディールって、もう終わったんだっけ」と編集長から一撃（クリティカルヒット）をもらうような始末。装備品として胃薬が手放せなくなっている。だが、ちょっと待ってほしい。記者だって、なにもこの2カ月間、いたずらにサボっていたわけではない。これには、ちゃんとしたワケがあるのだ。

点いた直後に消える、悪夢のランプ

　実は、7月に入って記者のHDD（ハードディスクドライブ）ユニットが故障してしまった。通常、PS2の電源を入れるとしばらくしてHDDユニットの電源もつくはずなのだが、電源ランプが一瞬点いたあとに、「カチッ」と音がして、すぐ切れてしまう。故障の原因は不明だが、思えば、誤ってユニットをバタンと倒し、衝撃を与えたのが良くなかったかもしれない。

　おかげで、記者はFF XIがプレイできない状況に陥った。とりあえず保証書やらなにやらをそろえて、SCEのサポートセンターに電話をしてみると、相手は関連機器をまとめて送付しろという。仕方がないので、記者は運送業者に梱包してもらい、PS2も含めてごそっとゲーム機を送った。

　それから数日が経ったある日、取材中の記者の携帯電話が鳴った。電話をとると、SCEのサポートセンターから。なんでも、「HDDユニットの初期化を行ったら、すぐ直った。ついては製品を返送するが、設定などは改めて行ってほしい」というのである。

キラクに初期設定？できるかーい

　――初期設定！これを思い出しただけでも、手は無意識にカバンの中の胃薬を探し始める。実は、FF XIを開始するまでの初期設定の道のりは、非常に長く厳しいものなのだ。前の原稿では書かなかったけど。

　記者の環境では、まずHDDユニットのユーティリティディスクを再インストールするところから始まった。これはすぐに完了。次に、接続環境を「イーサネット」に改めて設定する。

　この後、CD-ROMを入れ替えて、HDDユニット内にソフトウェアのインストールを行う。これに必要な時間が、20－30分だ。それが済んだら、今度はゲームソフト「FF XI」のインストールが待っている。これに必要な時間が、また20－30分。

　さらに、今度はプレイオンラインビューアーをバージョンアップせねばならない。ちなみに、「プレイオンライン」とはスクウェアが運営するサイトで、FF XIの窓口となるもの。プレイオンラインビューアーには度々バージョンアップが行われており、このアップデートファイルをダウンロードするだけで、また30分ほどかかる。

　さらにさらに、FF XIのバージョンアップも必要だ。FF XIはバグフィクスのために（たとえば無限にお金もうけできるなど、ズルできるポイントを潰したりしている）、これまた何回もバージョンアップが行われている。アップデートファイルの「ダウンロード中……残り千数百件」という表示を恨めしくにらみながら、また30分程度待たねばならないのだ。

　というわけで、いったんHDDユニットを初期化してしまったら、再びゲームを行うまでに、たっぷり2時間以上はかかる。SCEサポートセンターの説明員は「考え方としては、PCと同じ。調子がおかしくなったら、初期化してみてください」といったが、いやいや、そんなに気楽にできるコトではないのだ。

　なお、念のためフォローしておくと、HDDユニットを初期化しても、ゲームキャラクターのデータは消えない。この種のデータは、プレイすると同時にサーバ側にリアルタイムに保存されるからだ。記者も設定を終えると、無事、シーフ君と再会できた。