ニュース 2002年8月12日 00:34 AM 更新

Broadband Weekly Top 10(8月4日〜10日)
夏は予約の季節?

各ISPが受け付けを開始し、10月には正式サービスが開始される12Mbps ADSL。料金やサービスエリアも決まり、徐々に期待が高まっている。しかし、未だユーザーに対する情報提供が少ない点は気になる部分だ

1位: Broadband:12Mbps ADSL、続々と受け付け開始

2位: Broadband:総務省、苦渋の選択

3位: Broadband:“5GHz帯開放”もいよいよ大詰め

4位: Broadband:ブロードバンドで放送を――「BBケーブルTV」続報

5位: リネージュ、有料化後はどうなった?

6位: Broadband:総務省、いわゆる「電力線モデム」について規制を緩和

7位: Broadband:電話料金は下がる? それとも上がる?

8位: Broadband:大阪でまた電話不通……今度は人為ミス

9位: Broadband:NTTコム、VoIPサービスを本格展開へ

10位: Broadband:固定→携帯接続論争、ケーブル・アンド・ワイヤレスも参戦

 12Mbps ADSLの受け付けが各ISPで始まった。既に申込みを済ませた人も多いことだろう。

 8Mbpsが限界のようにいわれていたADSLがここまで高速化できた背景には、技術の急激な進歩と、それを後押しするデマンドの高まりがある。記事の中で繰り返してきた通り、下り最大12MbpsのADSLは、基本的に回線状態の良い人に向けた「プレミアサービス」という位置付けだった。

 事実、最初に高速化の計画を発表したアッカ・ネットワークスは、S=1/2技術を用いた「最大速度向上」のサービスと、C.xで「長距離化」を謳うサービスの2本立てにすることも検討していた。これを阻んだのが、両方の技術を盛り込んだ「Xtreme DSL」や「Annex A.ex」の登場だ。

 単なるプレミアサービスでは対象ユーザーは限られ、他社との競合において不利な立場に置かれてしまう。ユーザーが増えなければ投資を回収することもできない。

 そして、マーケティング戦略か、あるいは事業者やISPがコストダウンに取り組んだ成果なのか、12Mbps ADSLは上位サービスとは思えない低価格で登場することになった。「長距離化」と、線路長を問わない「速度上乗せ」が盛り込まれ、さらに接続の安定性を向上させる技術なども付加されている。

 12Mbpsサービスは、8Mbpsサービスをリプレースする、メインストリームの位置付けになりつつある。しかし、素直に申込みができない要素が残されているのも事実だ。

 それは、いまだ実証実験などのデータがあまり公開されていないこと。自宅の環境でどの程度の効果が期待できるのか、予測することすら難しい状況のなかで、予約だけ先行して行われている。徐々に公開される予定とはいわれているものの、ビジネスの順序には多少の疑問を禁じえない。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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