ニュース 2002年8月26日 09:43 PM 更新

Broadband Weekly Top 10(8月18日〜24日)
電話番号の重要性

サービスを提供する側の都合で、個人の持つ電話番号やメールアドレスが変わってしまう。情報化社会といわれて久しい今の世の中で、ナンセンスなことがまだ当たり前に行われている

1位: Broadband:ISDN→ADSL、もう電話番号は変わらない

2位: Broadband:NTT東西、ADSL工事の料金体系を変更へ

3位: Broadband:R-20指定の「スカパー!BB XX」、9月開始

4位: Broadband:「TTC標準には致命的な欠陥がある」──BBTが動議を提出

5位: Broadband:固定→携帯接続論争、携帯キャリアが反論

6位: Broadband:イー・アクセス、「BBTの主張には正当な根拠がない」

7位: Broadband:NTT西、ワン切り業者の回線を停止〜新約款で初

8位: Broadband:夏休みだから再確認! ルータの設定

9位: Broadband:わが家のブロードバンド化計画 FTTB/VDSL編

10位: Broadband:イー・アクセス、「ADSLプラス」のフィールド実験

 ISDNからADSL(アナログ回線)に変更する際、電話番号が変わることが「ようやく」なくなった。もちろん、NTT東西も番号を変えようと思って変えていたのではなく、システム上の都合だったわけだが、多くのユーザーが、いらぬ苦労をしてきたのは事実だ。

 かくいう私もその1人。約1年前にADSLを導入したが、今のマンションに引っ越した際にISDNを入れたため、専用の番号帯に割り当てられてしまっていた。このようなケースも多いだろう。

 もちろん、元の番号に電話がかかってきたときには案内テープを流してもらうよう、手配はしていた。しかし、この案内を聞いた知人は、引越したと勘違いして「連絡がなかった」と怒るし、誤解が解けても「番号を登録し直すのは面倒くさい」などとぶつぶつ言われる始末だ。

 それでも、頻繁に連絡をとっていた人はいい。遠方の友人など、なかなか話す機会もない人は、案内テープの流れる期間に電話がないこともある。最近になって、学生時代の友人たちの間で「あいつは行方不明らしい」「いや、電話代が払えなくなって止められた」などとウワサされていることを知った。

個人情報の重要性

 サービスを提供する側は、個人が持つ情報の重要性にもっと気を配るべきだ。ケータイでは、機種変更時にデータが移行できず、メモリバックアップソフトが1ジャンルを築いた。パソコンの世界でも、アップルの「iTools」が有料化されることになり、xxx@mac.comのメールアドレスを使っていた人たちが一斉に離れるではないかと危惧されている。

 サービスを提供する側の都合で、個人の持つ電話番号やメールアドレスが変わってしまう。情報化社会といわれて久しい今の世の中で、そんなナンセンスなことが、まだまだ当たり前のように行われている。サービスを提供する側は、NTT東西の対応を機に真剣に考えてほしいものだ。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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