ニュース 2002年9月5日 00:09 AM 更新

今宵も芸能人が無料トーク 〜ドリームネットの取り組み

ドリームネットが、独自コンテンツ制作に取り組んでいる。有名芸能人のトーク映像を、無料で配信するというもの。そのコンセプトを、収録現場からお届けしよう

 ドリームネットが、オリジナルコンテンツ制作に取り組んでいる。毎週木曜に、芸能タレントのトーク映像を最大500Kbpsで配信する、「STUDIO!ドリームネット」がそれだ。

 7月1日のオープン以来、これまでのゲストの顔ぶれは、釈由美子さん、乙葉さん、KONISHIKIさん、中村江里子さんと、なかなか豪華。しかもコンテンツは無料で、インターネットから誰でも視聴できる。撮影現場におじゃまして、担当者に制作コンセプトを聞いた。


この日のゲストは、柏原芳恵さん(別記事参照)。左はMCを務める柳沼淳子さん、右はアシスタントの兼下真由子さん(ドリームネット&日本テレビ主催「音楽アーティスト発掘オーディション」グランプリ)

 STUDIO!ドリームネットは、ドリームネットと日本テレビ音楽が共同で制作するコンテンツ。ドリームネットがサーバなど配信インフラ面、および制作を、日本テレビ音楽がタレントの手配などを担当する。

 ドリームネットの営業企画本部、コンテンツ企画グループの矢野文彦氏は、コンテンツ制作には日々、悪戦苦闘していると笑う。

 「撮影スタジオは普通の会議室の一室。収録時の脚本作りからタレントとの出演交渉まで、すべて社員でこなしている。しかも、楽しんでやっているとはいえ、普段の業務にプラスアルファの仕事だ」(矢野氏)。

 こうした経験を重ねることで、コンテンツの需要が高まった時に備えて制作力を蓄えるのがドリームネットの目的。一方の日本テレビ音楽は、「しがらみのない世界で、新しいことをやってみたかった」(日本テレビ音楽の事業開発次長、五十嵐実氏)という。

 制作は、将来的にはアウトソースする可能性もある。それでも「現場を知っている社員がいることは、無駄にならないはず」(ドリームネット矢野氏)。


スタジオは普通のビルの一室。現場には手作り感が漂う

無料だが、ビジネスの“芽”も

 STUDIO!ドリームネットは無料コンテンツで、広告も入っていない。制作費は、現状ではほぼ持ち出しだ。

 「ゲストには、コンテンツのコンセプトを理解してもらった上で出演してもらっている。出演料に関しては、もっと払えるところは、いくらでもあるだろう」(矢野氏)。

 しかし、ビジネスの種になりそうな試みをしていないわけではない。たとえば今週(9月5日)のSTUDIO!ドリームネットでは、柏原芳恵さんの写真集をドリームネット楽天ブックスで販売している。コンテンツと物販を、連動させようというわけだ。

 また、コンテンツの中には商品紹介コーナー「monomonoプラザ」が用意されているほか、ゲストが来るたびに提供する視聴者プレゼントにも力をいれている。「ゲストに直筆のサインを入れてもらったり、『STUDIO!ドリームネット限定』などのキーワードを入れると、視聴者に好評のようだ」(ドリームネット)。こうした取り組みが、一定のプロモーション効果を持つ可能性もある。

 ドリームネットの矢野氏は、こうした流れを加速させるためには、“25〜34歳の男性”が中心になっている現在の視聴者層を、購買力の強い女性層にも拡大することが必要と考える。

 「男性だけでなく、女性にも人気がある中村江里子さんや、柏原芳恵さんをゲストにお呼びしたのも、そういった狙いがある」(同)。

 サイトのトップページのアクセス数は、現在1日15万程度。しかし、8月に入って過去の映像コンテンツのアーカイブが増えてくるに伴い、その数は伸びる傾向にあるという。同コンテンツの放送期間は当面、来年の3月31日まで続く予定だ。

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関連リンク
▼ STUDIO!ドリームネット

[杉浦正武, ITmedia]

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